保険金不正請求が相次いだ中古車販売大手ビッグモーターに対し、鈴木金融相は14日、保険業法に基づいて11月末に保険代理店の登録を取り消す方針を明らかにした。損害保険を扱う会社の体制が整っていないと判断した。処分を前に、ビッグモーターから意見を聞く。
鈴木氏は閣議後の記者会見で、「会社法上、求められる経営管理体制が構築されておらず、適正な保険募集を確保する体制が整備されていない」と述べた。大手損害保険会社はすでに保険代理店契約の解除を決めており、「再建に向けた支援も期待できないと判断した」と指摘した。
金融庁は、9月からビッグモーターに対して、立ち入り検査を行い、法令違反の有無を調べていた。検査は11月10日に終了し、ビッグモーターに14日、方針を伝えた。21日にはビッグモーターが意見を述べる聴聞を行い、方針が変わらなければ、30日に登録を取り消す。
ビッグモーターは、財務局に保険代理店として登録し、大手損保と契約を結んで、自動車損害賠償責任保険を取り扱っていた。国土交通省は10月、道路運送車両法に基づいて、一部の整備工場で事業停止などの行政処分を下している。
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2023-11-14 04:18:00Z
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