レンタル業で急成長を遂げた「企画会社」が落ちぶれた背景に迫る。
「SHIBUYA TSUTAYA」は休業し、リニューアル工事に入った(撮影:梅谷秀司)
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TSUTAYAにTポイント、そして蔦屋書店――。
色鮮やかな服装・髪色の若者に、重たそうなキャリーケースを引く訪日外国人──。10月30日夜、ハロウィーンを翌日に控えた東京・渋谷は、いつにも増して騒がしかった。
雑踏事故を防ぐべく、警察官が厳戒態勢を取るなど、異様な雰囲気も漂う。そんな中、スクランブル交差点のすぐ脇に、カメラを構えたマスコミや一般人の群れがみるみる膨らむ一角があった。同日18時をもって休業し、リニューアル工事に入った「SHIBUYA TSUTAYA(ツタヤ)」だ。
同店は1999年、東急グループの再開発に乗じ、急成長するツタヤの旗艦店としてオープン。音楽タイトル約35万枚、映像タイトル約20万枚のレンタル在庫を誇ったが、デジタル化の波にのまれ、2024年春にレンタル業態なしで再開業することとなった。
最終営業日に思い出の詰まった店舗の姿を記録に残そうと、スマホで写真を撮る人々が多く見られた。
全国各地では姿を消す“町のツタヤ”
リニューアル後の店舗には、500席を有するカフェ・ラウンジが設置される。さらに、「世界中のIP(知的財産)によって人々が夢中になれるコンテンツやイベント」も用意されるという。
工事が予定どおりに進めば、若者の街のランドマークでもあったツタヤは半年程度で渋谷の地に戻ってくる。しかし近年、全国各地では“町のツタヤ”が次から次へと姿を消し、二度と帰ってこないであろう地域が続出している。
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2023-11-26 01:00:00Z
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