[7日 ロイター] - 米国株式市場は続伸し、S&P総合500種(.SPX)とナスダック総合(.IXIC)が2年ぶりの連騰を記録した。米連邦準備理事会(FRB)の利上げサイクルが終了したとの観測を背景に米国債利回りが低下し、超大型グロース株に買いが入った。
利上げ終了観測はここ数日で強まっているが、市場は引き続き追加利上げの可能性も警戒している。FRBの当局者らは政策金利の道筋について慎重な発言を続けている。
ケース・キャピタル・アドバイザーズのマネジングパートナー、ケン・ポルカリ氏は「FRBが利上げを終了したというのがきょうのテーマ」だったと指摘。ただ、パウエルFRB議長の発言を8日と9日に控えているため、見方が変わる可能性はなおあるとした。
「市場やトレーダーは利上げが終了し、次は利下げというシナリオを前面に出しており、そのように行動を強いることを狙っているかのようだ」と述べた。
S&P500は7日続伸、ナスダックは8日続伸となり、どちらも2年ぶりの連騰記録となった。ダウ工業株30種(.DJI)は7日続伸で、7月に記録した13連騰以来の長さだった。
FRBのウォラー理事は7日、年率4.9%という第3・四半期の米国内総生産(GDP)成長率はFRBが次の政策を検討する際に注目すべき「爆発的な」数値だったと述べた。 もっと見る
ボウマンFRB理事は、GDP統計では米経済が「強さを維持」しているだけでなく、成長が加速し、政策金利の引き上げを必要としている可能性が示されたと指摘。 もっと見る
ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁とシカゴ地区連銀のグールズビー総裁も追加利上げを排除しなかった。ダラス地区連銀のローガン総裁は、インフレ率が依然として高すぎると語った。 もっと見る
超大型グロース銘柄ではマイクロソフト(MSFT.O)が1.1%、アップル(AAPL.O)が1.5%、アマゾンが2.1%、それぞれ値を上げた。
S&P500の業種別指数ではエネルギー(.SPNY)が2.2%安と最大の下落率となった。原油先物の急落を受けた。
配車大手ウーバー・テクノロジーズ(UBER.N)は3.7%上昇。第4・四半期の利益見通しが予想を上回った。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.2対1の比率で上回った。ナスダックでも1.1対1で値下がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は100億8000万株。直近20営業日の平均は109億4000万株。
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2023-11-07 22:07:00Z
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