【NQNニューヨーク=横内理恵】6日のニューヨーク外国為替市場で円相場は4営業日ぶりに反落し、前日比40銭円安・ドル高の1ドル=131円70~80銭で取引を終えた。7日の米雇用統計発表を控え、持ち高調整目的の円売り・ドル買いが優勢だった。一方、朝方発表の週間の米新規失業保険申請件数が労働市場の軟化を示し、円の下値は堅かった。
米景気減速や雇用鈍化を示す指標が相次ぎ、足元で円高・ドル安が進んでいたため、雇用統計前に持ち高を巻き戻す動きが目立った。セントルイス連銀のブラード総裁が同日の講演で「インフレ率は高すぎる」と、金融引き締めに積極的なタカ派寄りの発言を繰り返したことがドル買いを誘ったとの見方もあった。
円売りの勢いは鈍かった。米新規失業保険申請件数が22万8000件と市場予想(20万件)を上回り、過去分も上方修正された。今週に入って米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した3月の製造業・非製造業の景況感指数やADP全米雇用リポートなど市場予想を下回る指標が相次ぎ、米景気減速懸念が強まっている。米長期金利が一時、約半年ぶりの水準に低下したのも、円を下支えた。
この日の円の安値は131円90銭、高値は130円95銭だった。
円は対ユーロで反落し、前日比75銭円安・ユーロ高の1ユーロ=143円80~90銭で取引を終えた。
ユーロは対ドルで小反発し、前日比0.0010ドルユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.0915~25ドルで終えた。市場では米連邦準備理事会(FRB)が近く利上げを停止し、早期に利下げを開始するとの観測がある。一方、欧州中央銀行(ECB)は利上げを続ける公算で、米欧金利差の縮小を見込んだユーロ買いが入った。ただ、雇用統計を控えて取引を手控える参加者も多く、値動きは限られた。
この日のユーロの高値は1.0937ドル、安値は1.0886ドルだった。
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2023-04-06 21:51:13Z
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