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債券は下落か、利上げ観測再燃で米国債安-超長期ゾーンの需給緩和も - ブルームバーグ

債券相場は下落。小売売上高など経済指標や金融当局者のタカ派発言を背景に利上げ観測が再燃し、米国債が下落した流れを受けて売りが優勢だ。日本銀行の政策修正観測がくすぶる中、前週末に超長期ゾーンが売られ、20日の20年国債入札を前に需給が緩んでいることも相場を押し下げている。

  岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、米国債市場では利上げ観測が再び強まるムードがあり、日本国債相場にも重しとみている。

  14日に発表された3月の米小売売上高は2カ月連続で減少し、市場予想も下回ったが、国内総生産(GDP)の算出に使用される飲食店やガソリンスタンドなどを除くコア売上高の減少は予想より小幅だった。米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事は同日、根強い高インフレを鈍化させるために一段の金融引き締めが必要との考えを示した。

  また、超長期ゾーンに関して鈴木氏は「20年国債入札が意識されており、現状の利回り水準での投資家需要を探ることになる」との見方を示す一方、「来週の日銀決定会合から始まる各国の金融政策イベントをにらむ状況にもなってくる」と話した。

  • 長期国債先物6月物は前週末比23銭安の147円45銭で取引を開始し、一時147円33銭まで下げ幅を拡大
  • 新発20年債利回りは前週末比2.5ベーシスポイント(bp)高い1.08%
  • 新発10年債利回りは同2bp高い0.475%、3月10日以来の高水準
長期国債先物6月物の推移

  BNPパリバ証券の井川雄亮債券ストラテジストも「20年国債入札に向けた水準調整の有無が相場のポイント」と指摘する。10年金利が既に日銀の許容幅上限0.5%に近く、政策修正を見込むような売りが出ていない中で「あまり調整も見込みづらく、3月初旬に20年金利は1.2%台にあったことを踏まえれば、随分と金利が下がった印象もある」と言う。

  日銀は午前の金融調節で10年国債を0.5%の利回りで無制限に買い入れる指し値オペを通知した。債券先物の決済に使われる最も割安な受渡適格銘柄(チーペスト)を対象とした同オペも継続した。

背景

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2023-04-16 22:35:00Z
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