財務省が10日発表した2月の国際収支統計(速報)によると、貿易や投資などの海外との取引状況を表す経常収支は2兆1972億円の黒字だった。黒字は2022年12月以来2カ月ぶり。貿易収支は6041億円の赤字だった。円安・資源高は一服しているものの、資源の輸入額は高止まりしている。
経常収支は輸出から輸入を差し引いた貿易収支や、外国との投資のやり取りを示す第1次所得収支、旅行収支を含むサービス収支などで構成する。2月の経常収支は赤字だった1月に比べて改善した。中国の春節(旧正月)の影響で輸出が増加した。
経常収支の黒字幅は前年同月より514億円縮んだ。貿易収支の赤字幅が4091億円増えた。日本企業の海外での投資収益や旅行収支の黒字が拡大した分を打ち消した。
輸入額は8兆2484億円と前年同月比で9.8%増えた。石炭や液化天然ガス(LNG)などの価格上昇が響いた。2月の原油の輸入価格はドルベースで1バレルあたり87ドル71セントと前年同月に比べ1.1%上昇。円ベースでは1キロリットルあたり7万1915円と14.8%上がった。資源高や円安で輸入額がかさむ構図が続く。
輸出額は7兆6443億円で4.5%の増加だった。中国への輸出額が増えた。第1次所得収支の黒字は3兆4407億円と18.6%伸びた。
サービス収支の赤字幅は2204億円で79億円の拡大だった。訪日外国人の消費額から日本人が海外で使った金額を引いた旅行収支は2239億円の黒字で前年同月の16倍となった。水際対策の緩和で訪日客が増えている。
季節調整値で見た経常収支は1兆892億円の黒字で前月比5.3倍に増えた。貿易赤字は1兆984億円と前月から縮小した。
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2023-04-10 01:25:26Z
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