13日午前の東京外国為替市場で、円相場は上昇した。12時時点は1ドル=133円29~31銭と前日17時時点と比べ54銭の円高・ドル安だった。米国でのインフレ鈍化を受けて米長期金利が低下し、日米の金利差縮小を見込んだ円買い・ドル売りが優勢だった。だが、円の上値が重いとみた投資家から売りも出て相場の重荷となった。
円は朝方に一時132円95銭近辺まで上昇した。12日発表された3月の米消費者物価指数(CPI)で上昇率は市場予想を下回った。12日公表された3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では参加者から金融システム不安による経済の下振れリスクを警戒する声が多く、米連邦準備理事会(FRB)の利上げが長期化するとの観測が後退し、円買い・ドル売りを誘った。
買い一巡後は円の上値の重さが目立った。10時前の中値決済にかけては国内輸入企業による円売り・ドル買い観測が意識された。テクニカル分析面では132円台半ばが円相場の上値メドとみられており、市場では「132円台後半で戻り待ちの円売り・ドル買いがみられた」(国内銀行)との声もあった。
政府は13日、北朝鮮のミサイル発射を受け避難を呼びかける全国瞬時警報システム(Jアラート)を発令したが、可能性はなくなったと訂正したため円相場を方向付ける材料とはならなかった。
円は対ユーロで下落した。12時時点は1ユーロ=146円51~54銭と、同27銭の円安・ユーロ高だった。欧州中央銀行(ECB)が利上げを続けるとの見方から欧州国債利回りが上昇基調にあり、円売り・ユーロ買いが優勢だった。
ユーロは対ドルで上昇した。12時時点は1ユーロ=1.0992~93ドルと同0.0066ドルのユーロ高・ドル安だった。一時は1.1005ドル近辺と約2カ月ぶりのユーロ高・ドル安水準をつけた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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2023-04-13 03:24:26Z
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