(ブルームバーグ): 地図情報のゼンリンの株価が急落した。米グーグルが提供する地図データ「グーグルマップ」から同社の社名が消え、両社の契約状況に変化が生じた可能性が浮上した。
22日のゼンリン株は一時前営業日比17%安2457円と5営業日ぶりに急反落し1月25日以来、2カ月ぶりの安値を付けた。終値は2473円で、下落率の16%は東京証券取引所に上場した1996年以降で最大。
ゼンリンの広報担当はブルームバーグの電話取材に対し、22日時点でグーグルマップから自社社名が消えている事実を認めた上で、契約状況の詳細についてはコメントを控えるとした。グーグルも回答を控えるとしている。
グーグル日本法人は6日のブログで、今後数週間以内に新しいグーグルマップの提供を開始することを明らかにしていた。グーグルとゼンリンの協業は、ゼンリンデータコム(東京・千代田区)が米グーグル向けに地図情報の提供を開始した05年7月から始まっている。
シティグループ証券の江沢厚太アナリストはゼンリンについて、グーグルマップとの契約が解除された可能性を指摘し、ネガティブサプライズとリポートで指摘。江沢氏によると、21日更新されたグーグル・マップで、画面下部にあったゼンリンのクレジットが表示されておらず、日本の地図データがゼンリンのデータからグーグルが独自で開発したデータに変更されたとみている。
ITメディアニュースは22日朝、グーグルマップから林道や細い路地、バス停が消えたり、道路の形がおかしいといった報告が21日夜からインターネット上で相次いでいると報道。また、地図右下のコピーライト表記にあったゼンリンの文字が消えたとも伝えていた。ブルームバーグがグーグルマップで東京・渋谷駅西口周辺を検索したところ、バスターミナル部分が2本の大きな道路のみで表示されている。
(c)2019 Bloomberg L.P.
Yuki Furukawa, Pavel Alpeyev
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https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190322-25490542-bloom_st-bus_all
2019-03-22 06:45:00Z
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