東日本大震災による不通から8年。岩手県のJR山田線宮古―釜石駅間55・4キロは23日、三陸鉄道リアス線として再出発を果たした。久々に沿線に戻った列車の姿に住民らは胸を熱くし、大漁旗や小旗を振って期待と歓迎の気持ちを表した。
◆乗客も笑顔
記念列車には、リアス線の旅立ちを見届けようと、多くの人が乗車した。
愛知県岡崎市の大学1年女子(19)はNHK連続テレビ小説「あまちゃん」を見て三陸鉄道に興味を持った。「みんなが手を振ってくれて、すごく楽しかった」と声を弾ませた。
岩手県釜石市立唐丹小6年女児(12)は移管区間に初めて乗った。「海がすごく広く見えてきれいだった。駅ごとにたくさんの人がいて、お祭りのようだった」と目を輝かせた。
◆のんさんもエール
宮古駅前のイーストピアみやこでは、リアス線の開通を祝う記念式典が開かれ、沿岸部の首長ら約140人が参加。「あまちゃん」でヒロインを演じたのん(本名・能年玲奈)さんも登場して盛り上げた。
式典は、震災から復旧した三鉄を歌った「走れ!三陸鉄道」など2曲の合唱で始まった。中村一郎社長(63)は「人と人、地域と地域をつないでいく」と開通を宣言。宮古市の山本正徳市長も「鉄道なくして三陸の真の復興はない」と力を込めた。
のんさんは「リアス線がつながり、これからドラマが起きるとワクワクしている。どんどん元気で楽しい岩手になってほしい」とエールを送った。
◆「ひょうたん島」PR
大槌町の蓬莱島をモチーフとしたひょうたん形の屋根が特徴の大槌駅では、同島がモデルとされるテレビ人形劇「ひょっこりひょうたん島」のキャラクター人形が披露された。
「ドン・ガバチョ」の人形など5体が駅舎内外に設置され、訪れた人を楽しませている。平野公三町長は「ようやくここまで来た。これから多くの人たちの交流、憩いの場になる」と期待した。駅近くに自宅を再建した女性(76)は「にぎわいが戻ってきてうれしい」と笑顔を見せた。
ひょっこりひょうたん島を担当した元NHKディレクター武井博さん(82)も訪れ、「多くの人に駅や島を見に来てほしい」と話した。
列車が到着すると、町立吉里吉里学園の吹奏楽部員らがテーマ曲の演奏や合唱で歓迎した。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190324-OYT1T50110/
2019-03-24 01:42:00Z
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