◆今週の日本株は勢いよく舞い上がった。日経平均株価のチャートを見ると、3月7日に4万0472円の高値を付けた後、12日安値の3万8271円まで調整を入れたが、25日移動平均線に差し掛かって下げ渋り、18日から上昇に転じている。そして21日高値の4万0823円まで3日間で2100円超も上げ、一気に史上最高値を更新した。
◆今週は日銀金融政策決定会合、米連邦公開市場委員会(FOMC)と日米で重要イベントが開催されたが、両国とも株式市場は最高値を更新という結果となった。東京市場では1ドル=151円台に進んだ円安を背景に値がさ主力株が買われたほか、3月期末の接近に伴い配当妙味株も物色された。
◆チャート的には「3月調整」のアノマリー(経験則)が今年も当てはまった。しかし、調整を挟みながら上値追いとなる日経平均株価のチャートは理想的であり、権利付き最終日の27日までこの勢いは続いてもおかしくない。ただし、テクニカル的には過熱信号の点灯が再び迫っている。騰落レシオ(120%台)、平均線総合カイ離率(38%)、短期RCI(順位相関指数)などが警戒ゾーンに迫り、週足RCIは高値圏に張り付いた状況にある。
◆市場関係者や投資家の間では強気観測が目立ち、新年度入りする4月にその観測は最高潮に達する可能性がある。3月上旬の高値時に市場を覆った雰囲気と似ており、配当取りを終えた後の4月相場は調整を入れてもおかしくない。日柄調整となるか、値幅調整となるかは不明だが、急騰局面を経てきているだけにマーケットに突風が吹く可能性もある。まだ上昇をみせていない個別株は持続で構わないが、上げたものについては「吹き値売り」も賢明な策とみる。
(3月21日 記、次回更新は3月30日10時を予定)
情報提供:富田隆弥のチャートクラブ
株探ニュース(minkabu PRESS)
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2024-03-23 01:00:00Z
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