[東京 18日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比813円79銭高の3万9521円43銭と反発した。為替のドル/円が149円台と再び円安に振れたことが好感された。人工知能(AI)向けの半導体への期待も根強く、半導体関連株は軒並みしっかりだった。
日経平均は253円高の3万8960円99銭でスタート。その後も円安基調を背景にじり高の展開となり、905円高の3万9612円94銭で高値をつけた。買い一巡後は円安の一服でもみ合いとなった。
今週は18―19日に日銀の金融政策決定会合、19―20日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催される。日銀会合ではマイナス金利解除が確実視されているが、きょうは円安・株高で反応した。市場では「政策変更後も緩和維持で、極端な引き締め方向にはならないとの見方が広がっており、株価にプラスになっている」(SMBC信託銀行の山口真弘投資調査部長)との見方があった。
個別では、レーザーテック(6920.T), opens new tabが4.5%高、東京エレクトロン(8035.T), opens new tab、アドバンテスト(6857.T), opens new tabが2%超高、信越化学工業(4063.T), opens new tabが1.7%高となるなど、半導体関連がしっかりだった。前週末の米国株は軟調だったものの、米エヌビディア(NVDA.O), opens new tabが18日に年次開発者会議を開催する予定で、ジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)の発言に期待が高まっているという。
そのほか主力株では、指数寄与度の高いファーストリテイリング(9983.T), opens new tabが3.9%高となり、日経平均を1銘柄で約173円押し上げた。東京電力ホールディングス(9501.T), opens new tabは11%超安だった。
TOPIX(東証株価指数)は1.51%高の2711.15ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は2兆3577億1800万円。東証33業種では、値上がりは証券、ゴム製品、その他金融、不動産、機械など30業種で、値下がりは電気・ガス、鉱業など3業種だった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1225銘柄(73%)、値下がりは375銘柄(22%)、変わらずは56銘柄(3%)だった。
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2024-03-18 17:57:58Z
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