[ワシントン 16日 ロイター] - 米労働省が16日発表した1月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前月比(季節調整済み)で0.3%上昇し、伸び率はロイターがまとめた市場予想の0.1%を上回った。サービス価格の大幅な上昇が全体を押し上げ、インフレ再燃への懸念を増幅させる可能性がある。
昨年12月は0.1%下落だった。
今年1月のPPIは前年同月と比べると0.9%上昇。昨年12月は1.0%上がっていた。
今月13日に発表された1月の消費者物価指数(CPI)も市場予想を上回っていた。CPIとPPIの構成要素の一部は、米連邦準備理事会(FRB)が物価の目安として重視している個人消費支出(PCE)価格指数の算出に使われる。FRBはPCE価格指数を2%に鈍化させることを目指している。
PCE価格指数は今月末に発表される。
PPIの食品とエネルギー、貿易サービス部門を除いたコア指数は1月に前月より0.6%上昇。昨年12月は0.2%上げていた。前年同月比は2.6%上昇し、伸び率は昨年12月と同じだった。
金融市場は、FRBが今年前半に政策金利の引き下げを始めると予想している。開始時期は依然不確実で、有力視されている時期は従来の3月から5月へ後ずれしている。一部のエコノミストは労働市場が依然逼迫していることを受けて6月になると予想している。
FRBは2022年3月以降に政策金利を計525ベーシスポイント(bp)引き上げ、現在は5.25―5.5%に設定している。
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2024-02-16 15:24:00Z
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