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円は150円台半ば、米利下げ織り込み後退でドル底堅い-PCE待ち - ブルームバーグ

28日の東京外国為替市場の円相場は1ドル=150円台半ばと、27日夕に比べて小幅下落して推移。海外市場では日本の予想を上回る消費者物価指数(CPI)を受けて円が買われる場面もあったが、米国の利下げ織り込みの後退がドルを下支えした。注目される米個人消費支出(PCE)価格指数の発表を29日に控えて、方向感が乏しい展開が続く可能性がある。

 
  • 円相場は午前8時43分現在、対ドルで150円49銭(27日午後5時時点は150円36銭)
    • 27日の海外市場は一時150円08銭と22日以来の高値を付けた後、150円58銭まで反落

  SBIリクイディティ・マーケットの上田真理人金融市場調査部長は、日本銀行のマイナス金利政策の解除は想定済みで、その先の利上げが見えない一方、米国の利下げは遠く、「円を積極的に買うわけにもいかない」と述べた。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)が重視するPCE価格指数を見極めるまでは米金融政策も見通しづらいと言い、「ドル・円もなかなか上を攻めにくい」と話した。

ドル・円の推移

  米金利スワップ市場では年内の利下げ回数の織り込みが3回程度に後退し、米連邦公開市場委員会(FOMC)が示す見通しとほぼ一致した。米10年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)高い4.3%程度に上昇。相次ぐ国債入札や社債の起債が相場の重しとなった。

金利スワップ市場が織り込む今年の米利下げ幅、一時75bpに縮小

  27日の東京市場では1月の全国CPIが市場予想を上回る伸びとなり、日銀の金融正常化を後押しするとの見方から円買いが優勢になる場面もあった。もっとも、日銀はマイナス金利解除後の利上げは緩やかなペースで進める姿勢を示しており、円買い圧力は限定的となっている。

  28日から20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議がブラジルで開催され、日銀の植田和男総裁や神田真人財務官の発言が注目される。SBILMの上田氏は、米PCE価格指数次第ではドル・円は上値を試す展開が予想されるものの、「通貨当局による口先介入も警戒される」と指摘した。

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2024-02-27 22:23:00Z
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