<為替> 予想を上回る米卸売物価指数(PPI)を受け米早期利下げ期待が後退したものの、米経済の力強さが懸念され、ドルが伸び悩んだ。
ドル指数は0.01%高の104.26。週間では約0.12%高と5週連続で上昇する見込み。
CIBCキャピタル・マーケッツ(トロント)の北米外為戦略責任者、ビパン・ライ氏は「外為市場は、米経済の実質的な活動に関して、まだ若干の疑問符が残っているという事実に注目する傾向がある」と指摘。ドルの上げ幅縮小は「やや奇妙な反応」とし、米国の3連休を控えたポジション調整だった可能性があるとした。
来週19日はプレジデンツ・デーで米市場は休場となる。
CMEのフェドウオッチによると、3月の利下げ確率は10.5%、5月の利下げ確率は33.7%。年初は3月の利下げ確率は79%だった。
マネーコープの北米ストラクチャード商品部門責任者、ユージン・エプスタイン氏は、米労働市場の強さ、予想を上回る経済成長、インフレ統計はドルが現状よりも上昇する可能性があることを示していると言及。「ドルは横ばいか、ゆっくりと上昇するシナリオの可能性が高いとみている」とした。
ユーロ/ドルは0.04%高の1.0775ドル。円は0.22%安の1ドル=150.23円となった。
NY外為市場:
<債券> 国債利回りが上昇した。1月の卸売物価指数が予想以上に上昇し、連邦準備理事会(FRB)の利下げ時期の予想が後ずれした。
こうした中、市場では利下げ時期の予想が後ずれし、CMEフェドウオッチによると、6月に少なくとも0.25%ポイントの利下げが実施される確率は72.7%と、前日の81.6%から低下した。
10年債利回りは5.3ベーシスポイント(bp)上昇の4.293%。一時は4.33%まで上げた。
30年債利回りは2.7bp上昇の4.4482%。
2年債利回りは8.6bp上昇の4.6544%。
2年債と10年債の利回り格差はマイナス36.74bp。前日はマイナス34.63bpだった。
米金融・債券市場:
<株式> 下落して取引を終えた。予想を上回る米卸売物価指数(PPI)を受け、連邦準備理事会(FRB)による早期利下げへの期待が後退した。主要3株価指数の中ではナスダック総合が最も下げた。
主要3指数は週間で6週間ぶりの下げとなった。
BMOファミリーオフィスの最高投資責任者(CIO)キャロル・シュライフ氏は「今週のインフレ統計を受け、FRBは少なくとも夏季までは政策金利を据え置く」と述べた。
S&P総合500種が終値で5000の大台を上回ったは今年4回目となった。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.7対1の比率で上回った。ナスダックでは1.6対1で値下がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は111億8000万株。直近20営業日の平均は116億5000万株。
米国株式市場:
<金先物> 米国の3連休を前に持ち高調整の買い戻しが優勢となり、続伸した。中心限月4月物の清算値(終値に相当)は前日比9.20ドル(0.46%)高の1オンス=2024.10ドル。
NY貴金属:
<米原油先物> 中東情勢を巡る地政学リスクの高まりを背景に買い進まれ、続伸した。米国産標準油種WTIの中心限月3月物の清算値(終値に相当)は前日比1.16ドル(1.49%)高の1バレル=79.19ドル。前日に続き、中心限月の清算値ベースで昨年11月上旬以来約3カ月ぶりの高値を付けた。
NYMEXエネルギー:
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2024-02-16 22:16:00Z
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