[東京 10日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比237円65銭高の3万8311円63銭と、反発して取引を終えた。前日の米市場で利下げ期待が高まり、米株高となった流れを引き継いで、日本株はしっかりとなった。好決算銘柄や指数寄与度の大きい銘柄が買われ、上げ幅は一時660円を超えた。
日経平均は前営業日比287円高と堅調にスタートした後も上げ幅を拡大し、前場序盤に3万8741円88銭まで値上がりした。ただ、買いが一巡すると次第に利益確定売りが出て、200円高の水準まで上げ幅を縮小する場面があった。日経平均は3万9000円に近付くと戻り待ちの売りが出やすいという。
一方、企業の決算発表が本格化する中、「企業業績を手掛かりにした物色が全体を支えている印象」(国内証券・ストラテジスト)との見方が聞かれた。
足元の日経平均は3万8000円台で横ばいの展開が続いており、丸三証券の投資情報部長・丸田知宏氏は「海外投資家の本格的な買いが入らないと、日本株が上値を追うのは難しそうだ」と指摘する。
目先の材料としては22日の米エヌビディアの決算発表が注目されるとして、「(エヌビディアの)決算が良ければハイテク株の上昇が全体を押し上げる可能性もあるのではないか」(丸田氏)という。
TOPIXは0.68%高の2731.86ポイントで取引を終了。東証プライム市場の売買代金は2兆8721億9200万円だった。東証33業種では、海運、その他製品、石油・石炭製品など29業種が値上がり。輸送用機器、その他金融、電気機器など4業種は値下がりした。
プライム市場の騰落数は、値上がり956銘柄(58%)に対し、値下がりが640銘柄(38%)、変わらずが52銘柄(3%)だった。
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2024-05-10 04:18:06Z
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