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野村HD、最終赤字1004億円…19年3月期 - 読売新聞

 野村ホールディングス(HD)が25日発表した2019年3月期連結決算(米国会計基準)は、欧州事業の損失が響き、最終利益が1004億円の赤字(前期は2193億円の黒字)となった。最終赤字は、リーマン・ショック直後の09年3月期以来、10期ぶりとなる。

 08年の金融危機後に買収したリーマン・ブラザーズの欧州部門の収益力低下などを受け、ブランド力など目には見えない価値を示す「のれん」の帳簿上の価値を引き下げた。これに伴い、約810億円の損失を計上した。

 全体の収益合計は前期比25・4%減の1兆1167億円に落ち込んだ。昨秋以降の株式相場の下落の影響で、投資家が慎重な姿勢を強めたため、個人向け営業部門や法人部門がともに苦戦した。

 野村HDは、永井浩二グループCEO(最高経営責任者)ら役員と、傘下の野村証券の役員の計18人について、業績に連動して支払われる19年度の役員賞与をゼロにすると発表した。

 厳しい収益環境を受け、野村HDは国内店舗の統廃合など、大規模なコスト削減に取り組む方針だ。北村巧・財務統括責任者(CFO)は「1000億円の赤字は非常に重く受け止めている」と述べ、構造改革を急ぐ考えを強調した。

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https://www.yomiuri.co.jp/economy/20190425-OYT1T50283/

2019-04-25 10:27:00Z
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