【NQNニューヨーク=川上純平】12日のニューヨーク外国為替市場で円相場は5日続落し、前日比1円05銭円安・ドル高の1ドル=146円85~95銭で取引を終えた。一時は146円98銭と1998年8月以来、約24年ぶりの安値を付けた。米連邦準備理事会(FRB)が大幅な利上げを続けるとの見方から円に売りが続いている。
12日発表の9月の米卸売物価指数(PPI)は前月比0.4%の上昇と伸び率は市場予想(0.2%)を上回り、インフレ圧力の強さを示した。FRBの金融引き締めが長期化するとの見方が改めて意識された。
節目の147円に接近する場面では円売りの勢いが弱まった。9月22日に政府・日銀が円買い・ドル売り介入に動く前の安値(145円90銭)を下回っていることから「2度目の介入に対する警戒感が強かった」(邦銀の為替ディーラー)という。
FRBが午後に発表した9月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨は当面の利上げ継続を示唆するほぼ想定通りの内容で、発表後は円がやや買われる場面があった。
円の高値は146円59銭だった。
円は対ユーロで続落し、前日比90銭円安・ユーロ高の1ユーロ=142円45~55銭で取引を終えた。
ユーロは対ドルで5日続落し、前日比0.0005ドルユーロ安・ドル高の1ユーロ=0.9695~9705ドルで取引を終えた。欧州中央銀行(ECB)の大幅利上げの継続でユーロ圏の景気が一段と悪化するとの懸念が強く、ユーロ売りが優勢だった。
ユーロの安値は0.9668ドル、高値は0.9720ドルだった。
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2022-10-12 21:56:55Z
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