イーロン・マスク氏が当初の条件でのツイッター買収を再提案したことで、ウォール街の銀行にとって最悪ともいえる時期に頭痛の種が生じている。これら銀行は、市場環境がより良好な時期にコミットしていた多額のレバレッジドバイアウト(LBO)ファイナンスの債権を処分するのに苦戦している。
マスク氏によるツイッター買収合意の一方的な撤回を巡り両者は数カ月にわたって争っていたが、同氏は1株当たり54.20ドルでの買収を進めることをあらためて提案。同氏の弁護団はツイッターへの書簡で、「デットファイナンスによる調達資金の受領」後に買収を進める意向だと説明した。
マスク氏がツイッターに買収再提案、当初条件で-裁判回避狙いか
モルガン・スタンレーをはじめとするウォール街の銀行グループは4月、ツイッター買収を支援するためのデットファイナンスにコミット。これに伴う債権の大半を機関投資家に売却する意向だった。
125億ドル(約1兆8000億円)規模のデットファイナンスの条件が当初のままであれば、クレジット市場が冷え込みつつある時期と重なる状況下で、銀行は債権の売却に苦戦する可能性がある。利回りが高水準にある中で銀行が債権を投資家に販売しようとすれば、無担保部分だけでも多額の損失を被る恐れがある。かなりのディスカウントでの売却を余儀なくされることがほぼ確実なためだ。
ドイツ銀行の推計によると、資産マネジャーへの売却を要する高リスクのファイナンスへの銀行のコミットメント総額約510億ドルの中ではツイッター買収関連が最大。
原題:Twitter LBO Revives $12.5 Billion Headache for Wall Street (1)(抜粋)
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2022-10-04 23:11:00Z
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