英財務相、来週市場が混乱ならイングランド銀に責任－債券購入終了で - ブルームバーグ

クワーテング英財務相は12日、イングランド銀行（英中央銀行）が債券購入プログラムを予定通り14日で終了し、同国市場が来週新たな相場変動に見舞われた場合、その責任は英中銀にあるとの見解を示した。

　　クワーテング氏は国際通貨基金（ＩＭＦ）・世界銀行の年次総会が開かれるワシントンでスカイニューズに対し、英中銀が支援を打ち切った後に混乱が生じれば、それは「総裁にとっての問題だ」と述べた。

　　クワーテング氏をはじめとするトラス政権の経済チームは、相場下落の震源にあって苦境に陥っている年金基金が、今週末までにポジションを解消して必要な現金を確保できず、来週の市場が大荒れとなった場合、英中銀のベイリー総裁をスケープゴートにしようとしている。

　　予定通りのプログラム終了に伴い市場がさらなる混乱に陥るリスクは高まり、混乱が深まった場合、年金負債対応投資（ＬＤＩ）戦略の一部が破綻して、クワーテング氏は税制改革・歳出計画を修正して発表することを迫る圧力にさらされることになる。

　　トレーダーは、英中銀による13日の長期国債緊急購入プログラムの応札状況を心配しながら見守ることになりそうだ。12日の英国債買い入れ額は44億ポンド（約7200億円）と、９月28日のプログラム開始以降で最大となり、市場環境は劇的に改善した。

　　13、14両日にさらに多額の購入があれば、年金基金がプログラム終了に備えて早急にポジションを解消していることが裏付けられる。英中銀は１日当たり最大100億ポンドを購入すると表明している。

原題：Kwarteng Says BOE Will Be to Blame If UK Markets Slide Next Week（抜粋）

(背景説明を追加して更新します)

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2022-10-13 01:56:33Z
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