[東京 17日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比712円12銭安の3万8102円44銭と、大幅に反落して取引を終えた。米国景気への懸念や欧州の政治不安などが投資家心理を悪化させ、日本株は軟調な展開が継続。日経平均は一時、節目の3万8000円割れとなった。
日経平均は前営業日比373円安と軟調にスタートした後、すぐに下げ幅を拡大。前場序盤に3万8000円を下回った。日経平均が3万8000円割れとなるのは、5月30日以来。指数寄与度の大きい銘柄や主力株が軟調で、指数の重しとなった。後場に入ってからも軟調な地合いは続き、後場中ごろに一時864円安の3万7950円20銭で安値を付けた。
セクター別では不動産や石油・石炭製品などの下落が目立った。日経平均は終値では3万8000円台を維持したものの、東証33業種では32業種が下落するなど、ほぼ全面安となった。
米ミシガン大学が14日に発表した6月の消費者信頼感指数(速報値)は65.6と、前月の69.1(確報値)から低下した一方、5年先のインフレ期待は3.1%と、前月のから上昇し、市場では「景況感にブレーキがかかっている印象で、米国のスタグフレーション懸念が高まっている」(SBI証券の投資調査部長・鈴木英之氏)との指摘が聞かれた。欧州の政局不安も高まっており、「悪材料が重なって日本株の売りが膨らんだ」(鈴木氏)との見方が示された。
一方、日米の金融政策イベントを通過して目先は買い上がっていく材料が乏しく、「日経平均は3万7500円程度まで下落する場面もありそうだ」(国内証券・ストラテジスト)との意見も聞かれた。
TOPIXは1.7%安の2700.01ポイントで取引を終了。プライム市場指数は1.7%安の1389.67ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は3兆6272億0600万円だった。東証33業種では、医薬品以外の32業種が値下がり。不動産、石油・石炭製品、鉱業などが値下がり率上位となった。
プライム市場の騰落数は、値上がり336銘柄(20%)に対し、値下がりが1264銘柄(76%)、変わらずが46銘柄(2%)だった。
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2024-06-17 08:31:12Z
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