米労働省の27日発表によれば、失業保険の継続受給者が2021年末以来の高水準に増加した。失業者が職を見つけるまでの期間が長期化している警戒すべき兆候が示された。
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新型コロナ禍からの回復期には働き手不足が広がっていたが、雇用はその後著しく減速した。失業率も5月に小幅上昇し、2年ぶりの4%となった。労働市場はこれまでのところ驚くほどに底堅いが、継続的な軟化の兆候を確認したいエコノミストや連邦準備制度理事会(FRB)当局者らは失業保険統計に注目している。
ゴールドマン・サックス・グループのチーフエコノミスト、ジャン・ハッチウス氏は先週、米労働市場は「変曲点」に立っており、労働需要がさらに軟化すれば求人だけでなく雇用にも打撃を与える段階にあると分析した。
米SF連銀総裁、労働市場のリスクを警告-変曲点に近づいている
ブルームバーグ・エコノミクスのエコノミスト、スチュアート・ポール氏は「継続受給者数の増加は失業率に上昇圧力を加える可能性が高い。新規申請件数が2週連続で小幅減少したものの、職を見つけられない労働者が増えていることの方が重要だと考える」と述べた。
週間の失業保険申請統計は変動性が高くなる傾向があり、特に祝日や学校の休暇が関係すると振れやすくなる。より変動の少ない失業保険申請の4週移動平均は23万6000件に増加し、昨年9月以来の高水準。
季節調整前の新規申請件数は3570件減って約22万4400件となった。特に減少したのがミネソタとテキサス、ペンシルベニア州。ニュージャージー州では大きく増加した。
コロナ禍前の20年間、週間の新規申請件数は平均で約34万5000件、継続受給者数はおよそ290万人だった。
原題:US Recurring Jobless Claims Rise to Highest Since End of 2021(抜粋)
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2024-06-27 12:51:34Z
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