[東京 9日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比385円76銭高の3万3763円18銭と続伸して取引を終えた。ザラ場、終値ともにバブル崩壊後高値を更新した。米ハイテク株高を好感する動きが優勢となり、東京エレクトロン(8035.T)、アドバンテストなどの指数寄与度の高い半導体関連株がけん引した。前場では心理的節目3万4000円にあと約10円まで迫る場面もあった。
日経平均は327円高で寄り付いた後も上げ幅を拡大し、612円高の3万3990円28銭まで上昇、昨年11月につけたザラ場のバブル崩壊後高値を更新し、1990年3月以来の高値水準となった。終値でも昨年7月3日につけた終値ベースでのバブル後高値を上回った。
買い一巡後は、為替のドル/円が円高方向に振れ、日経平均は伸び悩んだ。時間外取引での米株先物も一服感がみられ、投資家心理の重しとなった。
アイザワ証券の坂瀬勝義市場情報部長は「日経平均は年内にも史上最高値(1989年12月29日の3万8915円87銭)を更新するとの期待が市場で高まっているが、まだ動きづらい局面」と指摘。各中銀の金融政策に加え、ドル/円の動向、今週から始まる小売り企業の決算を見極めたいとの慎重姿勢が強まっているという。
個別では、東京エレクトロン、アドバンテストが大幅高となり2銘柄で日経平均を約156円押し上げた。ディー・エヌ・エー(2432.T)やオムロン(6645.T)も大幅高、任天堂(7974.T)は上場来高値更新した。半面、川崎汽船(9107.T)やDIC (4631.T)はさえなかった。
TOPIXは4日続伸し0.82%高の2413.09ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.82%高の1241.6ポイントだった。プライム市場の売買代金は4兆1349億0300万円。新興株式市場は、東証グロース市場250指数が1.64%高の705.64ポイントと、反発した。
東証33業種では、値上がりはその他製品、機械、精密機器、金属製品など25業種で、値下がりは海運、鉱業、鉄鋼など8業種。米国市場でのWTI原油先物の下落を受け、石油関連株は軟調となった。年初に堅調だった海運や鉄鋼などの大型バリュー株も弱かった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1315銘柄(79%)、値下がりは311銘柄(18%)、変わらずは31銘柄(1%)だった。
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2024-01-09 08:07:20Z
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