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滑走路進入で海保機長「他の乗組員にも確認、許可得たと認識」…日航機の着陸「知らなかった」 - 読売新聞オンライン

 東京・羽田空港の滑走路上で日本航空と海上保安庁の航空機が衝突した死傷事故で、海保機の男性機長(39)が事故後の聞き取りに、「他の乗組員らにも確認し、滑走路への進入許可を得たと認識していた」と説明していることがわかった。国の運輸安全委員会は、機内での乗組員同士のやり取りを詳しく調べている。

 国土交通省が公表した交信記録などによると、管制官は衝突2分前、海保機に滑走路手前の停止位置への走行を指示したが、海保機側は指示を復唱した上で、滑走路まで入った。管制官からの指示は、他の乗組員も聞いており、関係者によると、男性機長は機内で指示内容を確認したという趣旨の話をしているという。

 また、男性機長は日航機について、「着陸は知らなかった」と説明していることもわかった。交信記録によると、管制官から海保機側に対し、先に着陸する日航機の存在を直接伝えるやり取りはなかった。

 運輸安全委は6日から管制官らの聞き取り調査を始めた。1度目の聞き取りは8日まで続く見通し。また、未回収だった日航機の操縦室内のボイスレコーダーが見つかり、運輸安全委が6日夕に回収した。

 一方、男性機長は事故前日の1日、中国の海洋調査船への警戒監視のため、別の機体で約1700キロ離れた沖ノ鳥島(東京都小笠原村)周辺海域を飛行していたことがわかった。

 別の関係者によると、男性機長は1日午前10時頃に羽田空港を出発し、往復を含めて7時間超の飛行を終えて同午後5時過ぎに戻ったという。翌2日、能登半島地震の被災地に向けた支援物資を運ぶために海保機に搭乗。同午後5時47分頃に衝突事故が発生した。

 運輸安全委は、男性機長の当時の体調や健康状態なども詳しく確認する。海保幹部は「直前の勤務状況が過重だったことはなく、心身ともに問題はなかった」としている。

 国は9日にも再発防止の「緊急対策」を公表する。

 警視庁は6日、海保機の乗組員の石田貴紀さん(27)、宇野誠人さん(47)、帯刀航さん(39)の死因について、外部からの衝撃による全身挫滅だったと発表した。

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2024-01-06 12:03:00Z
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