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米国株、ダウ続落で始まる ウクライナ情勢を警戒 - 日本経済新聞

【NQNニューヨーク=古江敦子】17日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続落して始まった。午前10時現在は前日比456ドル07セント安の3万4478ドル20セントで推移している。ウクライナ情勢への警戒が再び強まり、運用リスクを回避したい投資家の売りが出た。景気敏感株やハイテクなど幅広い銘柄が下落している。

ロシア国防省は16日、軍事演習を終えたロシアの軍用車などがクリミア半島から撤収する動画を公開したが、米政府はウクライナ国境付近ではむしろ増兵されているとの見方を示している。ブリンケン米国務長官が17日にも国連本部で説明すると米CNBCテレビが報じ、欧米とロシアとの対立激化が警戒されている。

地政学リスクの高まりが世界景気に与える影響が懸念され、景気敏感株が売られている。工業製品・事務用品のスリーエムや建機のキャタピラーの下げが目立つ。顧客情報管理のセールスフォース・ドットコムやソフトウエアのマイクロソフトなどハイテク株も売りが先行した。

一方、好決算を発表した銘柄には個別に買いが入っている。ダウ平均の構成銘柄では小売りのウォルマートとネットワーク機器のシスコシステムズが高い。

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2022-02-17 15:05:12Z
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