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ファストリ、12-2月期営業益は市場予想下回る-通期営業益据え置き - ブルームバーグ

ファーストリテイリングは11日、12-2月期(第2四半期)の営業利益が前年同期比7%増の1104億円だったと発表した。ブルームバーグが集計したアナリスト8人の予想平均1181億円を下回った。通期の営業利益見通しについては従来計画の4500億円を据え置いた。

New Uniqlo Store Opens In London's Covent Garden

ロンドンの店舗にかかる看板

Photographer: Chris Ratcliffe/Bloomberg

  発表によると、海外ユニクロ事業では北米や欧州がブランドの浸透や出店の加速で好調に推移した。一方で中国大陸では暖冬や気温が不安定だったほか、消費意欲の伸び悩みで減収となった。岡崎健最高財務責任者(CFO)は会見で、春節商戦は「期待に届かなかった」と話した。天候の影響が大きく、構造的に厳しい訳ではないとしている。国内ユニクロ事業は、暖冬で冬物の販売が振るわなかったため減収となったが、発注精度を高めて原価率を改善し大幅な営業増益となった。

  営業利益計画を据え置いた一方、上期の下振れを反映して通期の売上高計画については、従来予想を200億円下方修正し、3兆300億円とした。純利益受取・支払利息の見込み額を見直して100億円上方修正し、3200億円とした。

  国内は実質賃金が伸び悩み、中国経済の減速感も続くなか、両国の消費者の財布のひもは堅くなっている。こうしたなかで下期以降販売が堅調に推移するかどうかについて、今後注目が集まりそうだ。

第2四半期(12-2月期)決算の要旨
  • 売上高:前年同期比5%増の7882億円(市場予想8124億円)
  • 営業利益:7%増の1104億円(1181億円)
  • 純利益:29%増の881億円(793億円)

  一方、北米、欧州は好調が続くとみて、下期、通期とも過去最高の業績を見込む。会見に出席したユニクロヨーロッパCEO(最高経営責任者)の守川卓氏は、欧州のアパレル市場規模70兆円に占めるユニクロのシェアは0.5%未満に過ぎず、「拡大チャンスはある」と語った。同地域では今期10店舗、来期15店舗、26年8月期は20店舗以上の出店を目指すという。

  ブルームバーグ・インテリジェンスのキャサリン・リム氏らは、2023-28年にかけて少なくとも年率10%という中華圏での売上高成長率の目標は、今年度については難しいだろうと指摘する。

  柳井正会長兼社長は会見で、グローバル経営において人材育成がいかに大事かについての説明に時間を割いた。世界中に店舗が増えればその分経営者も必要になるとした上で、今後も「思い切って人材を抜擢したい」と話した。グローバルな競争に勝つために「世界水準の賃金を実現する。労働の安売りはありえない」との考えを強調した。

  配当金は直近予想から年間で20円増額修正し、中間配当金175円、期末配当金175円、合わせて350円を見込む。

第2四半期(23年9月-24年2月期)累計決算
  • 売上高:前年同期比9%増の1兆5989億円
  • 営業利益:17%増の2570億円
  • 純利益:28%増の1959億円
  • 国内ユニクロ事業の営業利益は15%増の772億円
  • 海外ユニクロ事業の営業利益は23%増の1509億円
  • ジーユー事業の営業利益は18%増の153億円
  • グローバルブランド事業の営業利益は17億円の赤字

(会見などの情報を追加して更新します)

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2024-04-11 06:09:03Z
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