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円151円台後半、米雇用増で一時152円に迫る-指標や介入警戒で上下動 - ブルームバーグ

4日の東京外国為替市場の円相場は1ドル=151円台後半と、前日夕方からほぼ横ばい圏で推移。3日の海外時間は米国の雇用増加を受けて152円の心理的な節目に迫ったが、非製造業の景況感が市場予想を下回ったこともあり下げ渋った。円は節目を前に介入警戒感が支えとなる一方、ドルの先高観が重しになりそうだ。

 
  • 円は午前8時35分現在、対ドルで151円60銭で推移(3日午後5時時点は151円68銭)
  • 3日は151円44銭を高値に、一時151円95銭と3月27日に付けた約34年ぶり安値(151円97銭)に接近した

  りそなホールディングス市場企画部の井口慶一シニアストラテジストは、きょうの円相場は引き続き上値が重いとみる。先週末から米国の物価統計や雇用指標が総じて上振れているため「雇用時計が強いのではないかと身構える流れ」にあるとし、「米長期金利が4.4%の節目定着も意識されていることからドルに先高観がある」と話した。

前日からのドル・円の動き

  3日の米長期金利は3月のADP民間雇用者数が市場予想を上回ったことで上昇したものの、その後発表された供給管理協会(ISM)非製造業総合景況指数が2カ月連続で低下したため横ばい圏に戻した。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は講演で利下げに慎重な姿勢を示した。金利スワップ市場では6月の利下げ確率や年内の利下げ回数に大きな変化はなく、ドル・円は金利の動きに連れて動いた。

  きょうは日本銀行の支店長会議が開催され、地域経済報告(さくらリポート)が公表される。定性的なヒアリング情報も重視する植田和男総裁から追加利上げに前向きな発言が出てくると、円は買われやすい。

  りそなHDの井口氏は「日銀の需給ギャップがプラスになったことは大きいと思うが反応せず、ドル・円を動かすのは米国サイドの材料」とし、支店長会議やさくらリポートを受けた円の動意もアルゴ取引主導で一時的なものにとどまりそうと述べた。

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2024-04-03 22:43:00Z
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