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新型コロナ後の「V字回復」、エコノミストの期待は後退-前提崩れる - ブルームバーグ

People walk past cherry trees in bloom at Ueno Park in Tokyo, Japan.

Photographer: Noriko Hayashi/Bloomberg

新型コロナウイルスで、世界のリセッション(景気後退)入りは確実になった。一方、V字回復の可能性についてエコノミストの確信は薄らいでいる。

  景気見通しの基本シナリオは今年下期に回復が進むというもので、その回復は恐らく大幅にすらなるとされる。だが欧米にパンデミック(世界的大流行)が拡大するにつれ幅広い連鎖反応がますます目に見える形で表れ、予想の前提が崩れつつある。

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  背景にあるのは、大半のエコノミストの予測能力を超える新型コロナの感染軌道に経済動向が大きく左右されるという単純な事実だ。ノーベル経済学賞受賞者でコロンビア大学教授のジョセフ・スティグリッツ氏は「新型コロナが6月末までに消えてなくなるという確証はどこにもない」とし、「夏の終わりまで続くようなら、あらゆる影響は増幅される」と語った。

  各国の保健当局は明確な「警戒解除」ではなく、平時の経済活動に徐々に戻るとの見方を支持している様子だ。つまり、「社会的距離」を保つ行動は長く続く可能性がある。

  景気下降局面で被る資金的な打撃に加え、旅行や買い物、外食などの支出も冷え込む公算が大きい。これらの業界はそもそも、今回の危機を生き残れるかが問題だ。

  シティグループのチーフエコノミスト、キャサリン・マン氏は「『職場に戻る』よりも『娯楽に戻る』方がより時間がかかるだろう」と指摘。これが「サービス業への依存が強い先進国経済について、今年下期の見通しに対する懸念を裏付ける」と分析した。

Global Easing in 2020

Central banks across the world have cut interest rates this year

Source: Bloomberg

  中国では当局が外で買い物しても安全だと宣伝しているにもかかわらず、消費者は明らかにまだ慎重だ。これと同じことが、別の国でも起きる可能性がある。

  ムーディーズ・アナリティクスのチーフエコノミスト、マーク・ザンディ氏はV字やU字ではなく、回復がナイキのロゴ型になるとの予測を示す。米国経済は最大で4-6月(第2四半期)に年率25%縮小し、7-9月に15%の回復を果たすが、「基本的にダメージが残る」ため10-12月は停滞するとみている。

原題:
Economists Are Losing Hope in a ‘V-Shaped’ Post-Virus Recovery(抜粋)

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2020-03-31 18:51:00Z
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