28日の東京株式市場で日経平均株価は小幅続伸し、前日比41円38銭(0.15%)高の2万7518円25銭で終えた。13日以来半月ぶりの高値となる。上げ幅は120円を超える場面があった。米銀破綻に端を発した金融システムへの過度な不安がいったん和らぎ、前日の米株式市場で銀行など金融株が上昇した。東京市場でも投資家が運用リスクを取りやすくなり、朝方は金融株を中心に買いが先行した。
米銀シリコンバレーバンク(SVB)の買い手が決まったことを受けて前日の米市場で主要な銀行株で構成するKBWナスダック銀行株指数が2.5%高で終えた。28日の東京市場でも三菱UFJなど銀行株には買いが集まった。銀行が融資基準を厳格化して米景気が悪化するといった懸念が和らいだことも景気敏感株の支えとなった。
もっとも、SVB破綻を巡っては米上院銀行委員会が28日から米連邦預金保険公社(FDIC)や米連邦準備理事会(FRB)高官らの公聴会を開くとあって、積極的に上値を追う動きは限られた。半導体関連など値がさの成長(グロース)株が売られたほか、28日の外国為替市場で円相場が円高・ドル安に振れたことも輸出関連銘柄を中心に重荷となり、日経平均は下落に転じる場面もあった。
東証株価指数(TOPIX)は続伸し、前日比4.83ポイント(0.25%)高の1966.67で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で2兆3613億円。売買高は10億5418万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は684と、全体の4割弱にとどまった。値下がりは1046、変わらずは106銘柄だった。
りそなHD、第一生命HDが買われた。IHI、三菱重が高かった。INPEXの上げも目立った。前日に制限値幅の上限(ストップ高水準)の買い気配で終えた岡三は2%高できょうの取引を終えた。一方、ソフトバンクグループが売られた。東エレクも安かった。ソニーG、日電産の下げが目立った。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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2023-03-28 06:23:07Z
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