くら寿司が10日発表した2022年11月〜23年1月期連結決算は、営業損益が6億7100万円の赤字(前年同期は6億8700万円の黒字)だった。水産物の仕入れ価格やエネルギー価格の上昇、人件費などの増加によるコスト高が響いた。新型コロナウイルス禍で進めた都市部への出店や、非接触型サービス導入のための設備投資で減価償却費も膨らんだ。
売上高は前年同期比10%増の512億円だった。国内や海外での新規出店で増収を確保したものの、新型コロナの感染「第8波」の影響や、食料品や光熱費の上昇による顧客の節約志向で国内既存店の客数が減った。
国内事業のセグメント損益は7億4600万円の赤字(同24億円の黒字)だった。海外事業では物価や賃金の上昇が収益を圧迫し、米国での売上高が69%増の56億円、セグメント損益が2億9900万円の赤字(前年同期は1億4200万円の赤字)だった。台湾では売上高が29%増の46億円、セグメント利益が16%減の3億300万円だった。
23年10月期の連結売上高は前期比14%増の2090億円、営業損益は30億円の黒字(前期は11億円の赤字)の従来予想を据え置いた。
今後の業績回復要因として期待するのが客足の回復だ。コストはかかるものの原価率の高い商品のフェア開催や広告宣伝の強化により「今期は客数を取りにいく方針だ」(岡本浩之取締役)と話す。足元では2月の既存店売上高が前年同月比15%増、客数が10%増だった。ウニやマグロといった集客力の強いフェアや、キャラクターとのコラボキャンペーンで客足は伸びた。
13日からはマスク着用が個人の判断となり、5月には新型コロナの感染症法上の分類が5類に引き下げられ、コロナ禍の影響が弱まる見通し。「客足が鈍かった夜の時間帯の回復が期待できる」(岡本取締役)とみている。
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2023-03-10 12:23:51Z
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