28日午前の東京株式市場で日経平均株価は反発し、前日比76円91銭(0.34%)高の2万2792円76銭で前場を終えた。前日の米株式相場の上昇を支えに買いが優勢だった。半導体関連をはじめとするハイテク株や、医薬品株の一角が買われた。
海外勢による株価指数先物への買いが主導して日経平均は上げ幅を100円超に広げる場面もあったが、買いの勢いは続かなかった。日米の企業決算に対する様子見ムードが強く、積極的な取引を手控える投資家が多かった。外国為替市場で対ドルの円相場が円高傾向にあるのも自動車株などの重荷になった。
外部環境を見渡しても米中関係や新型コロナウイルスを巡る動向など不透明要因は多い。「市場の雰囲気が米大統領選モードに切り替わりそうな8月下旬くらいまでは方向感に乏しく、商いも低調な夏枯れ相場が続くかもしれない」(西村証券の門司総一郎チーフストラテジスト)という指摘が出ていた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は小幅に続伸した。前引け時点の東証1部の売買代金は概算で8975億円、売買高は4億9472万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は812と、全体の38%だった。値下がりは1231、変わらずは115銘柄だった。
ソフトバンクグループ(SBG)、第一三共、TDK、アドテスト、東エレクが上昇した。一方、ダイキン、ファナック、日立建機、中外薬が下落した。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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2020-07-28 02:48:00Z
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