29日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は続落し、前日に比べ150円ほど安い2万2500円台前半で推移している。市場予想を下回る決算を発表した銘柄などに売りが出て指数を押し下げている。新型コロナウイルスの感染拡大が収まる気配を見せないことや、外国為替市場での円高進行も相場の重荷だ。一時、下げ幅は200円に迫った。
新型コロナウイルスの感染拡大による企業業績の悪化はある程度織り込まれていたものの、その想定を超えて苦戦する企業も出始めている。28日にファナックが発表した2021年3月期通期の見通しも市場予想に届かず、29日は大幅安で始まった。前日の米国株も市場予想を下回る決算が相次いだのを嫌気して下落しており、企業業績への警戒心は強まっているようだ。
28日に国内で確認された新型コロナの新規感染者数は過去最多となり、経済活動抑制の長期化に対する不安も強い。円相場が一時1ドル=104円台まで上昇し、輸出関連企業に採算悪化を懸念した売りも出ている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続落している。
前日に決算発表したキヤノンや日産自が大幅安。リコーやコニカミノル、三菱自やマツダも下落した。一方で、前日に市場予想を上回る決算を発表した東エレクは買われている。東ガスや大ガスも高い。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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2020-07-29 00:25:00Z
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