マイナポイントまもなく開始
2020年9月1日から「マイナポイント」がスタートします。
マイナポイント事業は、マイナンバーカード普及に向けた取り組みの1つで、9月から2021年3月までの7カ月間実施されるもの。キャッシュレス決済サービスを提供する決済事業者を通じて、チャージ、または買い物に対して、25%の“プレミアム”が付与されます。上限は5,000円相当。
マイナンバーカードを取得して、所定の設定とキャッシュレス決済サービスを選ぶだけで、最大で5,000円相当のポイント付与というのはお得。キャッシュレス決済サービスは、クレジットカードやデビットカード、Suicaなどの電子マネー、PayPayなどQRコード決済から「どれかひとつ」を選択します。
9月の事業開始を前に、7月1日からマイナポイントの申込みがスタート。登録から利用までいくつかの準備が必要となります。マイナポイント事業の概要や準備について紹介します。
なお、注意してほしいが、 マイナポイント対象となるのは9月以降のチャージや決済 です。7月時点は“申込み“の開始で、9月より前にチャージや決済をしてもマイナポイントは付与されません。
マイナンバーカードを取得。7月から申込み開始
お得なマイナポイントですが、活用するには3つの準備が必要です。
・マイナンバーカードの取得
・マイナポイントを予約
・マイナポイントの申込み=キャッシュレス決済サービスの選択(7月1日~)
マイナポイントのスケジュール
マイナンバーカードの取得
マイナポイントの申込みにはマイナンバーカードが“必須“です
マイナポイントを予約
「マイキーID」を発行します
7月~:キャッシュレス決済サービスの登録
7月1日から開始。“どれかひとつ”決済サービスを選択。一度選ぶと変更不可
9月~:決済やチャージの利用
9月1日から2020年3月31日まで。ポイントの付与方法や付与時期は決済サービスによって異なる
一番重要なのはマイナンバーカードの取得。1人10万円の「特別定額給付金」オンライン申請でも活用されたマイナンバーカードですが、申込みから取得までは、約1カ月かります。9月のマイナポイント開始まであと2カ月程度なので、早めに申請し、取得しておきましょう。
マイナポイントの予約は、「マイキーID」という専用のIDを設定するもの。スマホの場合は、「マイナポイント」アプリからマイナンバーカードを読み取り、パソコンの場合はICカードリーダーを使ってマイナンバーカードを読み取って、4桁のパスワード(暗証番号)を入力。これで、マイナポイントの予約が完了します。
なお、スマホがマイナンバーカードの読み取りに対応していない場合や、サポートを受けたい場合は、「マイナポイント手続スポット」も用意されています。市区町村などの窓口で、マイナポイント予約が行なえるもので、「マイナポイント手続スポット検索」から住まいの近くのスポットを検索できます。
決済サービスを「ひとつ」申込。結構違うので精査を
7月1日からは「マイナポイントの申込み」がスタートしました。クレジットカードや電子マネー、QRコード決済などの決済事業者から どれかひとつ を選択する必要があります。6月30日時点で、131の決済サービスが参加予定です。
基本的にはよく使うクレジットカードやQRコード決済、電子マネーなどを選べばよいでしょう。
ただし、 どれかひとつ を選ぶため、各決済事業者が自社サービスに登録してもらえるようキャンペーンなどに力を入れています。
7月1日現在、WAONは最大2,000円相当、ゆうちょPayは1,500円相当、au PAY、Suicaは1,000円相当、メルペイも1,000円相当(メルカリの支払いのみ)、d払いやdカードは500円相当が、マイナポイントの最大5,000円相当に加えて付与されます。また、LINE Payのように“クーポン”での優待を行なう事業者もあります。
ファミペイは500円相当付与で先着10万名、nanacoも8月31日までの申込みなど、数や期間を制限している場合もあります。また、三井住友カードは抽選で100名に1万円相当(PDF)、PayPayは抽選で10名に“100万円”など、全員ではなく抽選で高額還元といった事業者もあります。
「どれがお得か、どれが使いやすいか」は、自分の使い方や行動範囲などをよく考えた上で決めましょう。一度マイナポイントに決済サービスを登録すると、 変更はできません 。7月1日から申込みが開始されましたが、マイナポイント開始は9月1日で、今後もキャンペーン等が発表される可能性もあります。じっくり考えて選びましょう。
また、気をつけたいのは、付与方法や時期などが決済事業者によって異なっていること。カードやコード決済の多くは 決済金額 に応じて、マイナポイントの付与が決まりますが、Suicaや楽天Edy、WAONは、 チャージ金額 に応じてポイントが付与されます。
また、PASMOの場合は、チャージ額に応じて「PASMOマイナポイント」を付与し、3カ月後にポイントをPASMOにチャージ可能になります。ジャパンネット銀行の「JNB Visaデビット」では、決済額に応じてAmazonギフト券またはnanacoギフトに交換できる「マイナ交換ポイント」を付与する、といったようにポイントの付与方法や時期にも違いがあります。
利用頻度や使いやすさに加え、付与方法や時期なども確認した上で、どれか一つを慎重に選びましょう。
【関連記事】
・WAON
・メルペイ
・LINE Pay
・au PAY
・ゆうちょPay
・Suica
・PayPay
・nanaco
9月に向けて準備を進めよう。選択は慎重に
マイナポイントは、新しいポイント制度や決済手段ではなく、現在のキャッシュレス決済サービスを活用するもの。そのため、一度マイナポイント登録してしまえば、買い物の時にマイナンバーカードを持ち運ぶ必要もなく、いつもどおりにキャッシュレスで支払えばいいだけです。
なにはともあれ“お得”な制度なので、9月に向けて準備をしておきましょう。マイナンバーカードをまだ取得していない人は取得の準備を。取得が終わっている人は、マイキーIDの登録や、利用したい決済サービスの情報などを調べ、9月に向けて準備をしておきましょう。
繰り返しますが、チャージや決済によりポイント付与の対象になるのは「9月から」です。
7月に入ってからも各社がマイナポイント対応やキャンペーンを発表しています。キャッシュレスをお得に使うためにも、じっくり選び、マイナポイントの開始に備えましょう。
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2020-07-01 23:52:21Z
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