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米雇用統計:識者はこうみる - ロイター (Reuters Japan)

[5日 ロイター] - 米労働省が5日発表した5月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月から250万9000人増となったほか、失業率も予想外に改善した。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)による景気後退が底打ちした兆しを示した。市場関係者のコメントは以下の通り。

5月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月から250万9000人増となり、新型コロナウイルス流行による景気後退が底打ちした兆しを示した。写真は4月、フロリダ州ホームステッドで撮影(2020年 ロイター/Marco Bello/File Photo)

●完全に想定外、雇用市場の急速な回復示唆

<ソシエテ・ジェネラル(ニューヨーク)の米金利戦略部門責任者、スバドラ・ラジャッパ氏>

完全に予想が外れた。これまでの数週間、債券市場で見られていた売りが正当化された格好だ。

正しい方向に向けた極めて大きな一歩で、少なくとも雇用市場が予想より速いペースで回復する可能性が高いことが示された。

●あまりにも奇妙、検証の必要

<インバーネス・カウンセル(ニューヨーク)の最高投資ストラテジスト、ティム・グリスキー氏>

一時帰休された労働者は失業者に数えられるのか。今回の結果はあまりにも奇妙だ。より詳細な情報が必要だ。これまで見たところ、奇妙としか言いようがない。

額面通りに見れば、4月にあれほど悪化した後に、5月に企業は大量に採用したということだろうか。理解に苦しむ。

悪魔は詳細に潜んでいる。市場は好意的に反応した。額面通りに受け止めれば、プラス要因だ。ただ今回の雇用統計は内容を検証する必要がある。

●転換点迎えた可能性

<パイパー・サンドラー(シカゴ)の債券戦略・分析部門責任者、ジャスティン・フーゲンドーン氏>

間違いなく皆が望んだ結果だ。転換点を迎えた可能性がある。

米債市場にはボラティリティーの拡大をもたらすだろう。米連邦準備理事会(FRB)は金利を低下させてきた。金利に上昇圧力がかかればボラティリティーが拡大する。長期間見られなかった良好な経済指標により、ボラティリティーはやや悪化するが、市場にとっては健全なものになるだろう。

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2020-06-05 15:09:10Z
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