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FRB議長、今後の経路は極めて不確実-新型コロナ抑制が急務 - ブルームバーグ

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、米経済が数十年ぶりの深刻な縮小から持ち直す中で、新型コロナウイルス感染を抑制する重要性を強調した。

  30日にムニューシン財務長官と共に出席する下院金融委員会での証言テキストで述べたもので、原稿はFRBが29日午後に公表した。

  パウエル議長は原稿で「われわれは重要な新段階に予想より早く入った」と述べ、「経済活動の持ち直しは歓迎されるが、それはまた、新たな課題、特にウイルスを抑制し続ける必要性を示す」と指摘した。

  FRBと財務省は協力し、地方自治体や中小企業などさまざまな事業体向け融資の提供を狙った9つの緊急融資プログラムを導入。こうした措置が金融システムにストレスがかかる状況下でも借り入れコストの低下や流動性維持に寄与している。

  パウエル議長は経済活動の再開について楽観的なトーンを示し、2000万人もの米国民が失業したものの、雇用は上向いており支出が増加している点に言及。その上で、「経済の今後の経路は極めて不確実であり、ウイルス抑制の成否に大きく左右される」と述べ、「人々が幅広い活動を再開しても安全と確信するまで、完全な回復の可能性は低い」と付け加えた。

  議長はまた、いかなる形の景気刺激策も性急に撤回すべきでないと警告。「今後の道のりは、必要な限りの救済提供と回復支援に向け政府があらゆるレベルで講じた政策措置にも左右されるだろう」と述べた。

原題:
Powell Says Path Forward Extraordinarily Uncertain, Virus Vital(抜粋)

(議長の証言内容を追加して更新します)

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2020-06-29 20:20:00Z
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