30日の米株式相場は反落。ウクライナ情勢を巡る緊張緩和への期待がしぼんだ。
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S&P500種株価指数は5営業日ぶりに反落し、前日比0.6%安の4602.45。ダウ工業株30種平均は65.38ドル(0.2%)安の35228.81ドル。ナスダック総合指数は1.2%下落。ハイテク銘柄中心のナスダック100指数は1.1%安。アップルも下げて、2003年以来の長期連騰がストップした。
ロシアはウクライナとの交渉で突破口となる急展開はなかったとの見解を示した。さらに、ドンバス地方の完全掌握に向け軍を再編しているとも明らかにした。
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モルガン・スタンレー・ウェルス・マネジメントのリサ・シャレット最高投資責任者(CIO)は「期待に関して、前のめりになることには懐疑的だ」と発言。流動性が潤沢なことや、S&P500種の調整やナスダックの弱気相場を受けた押し目買いの意欲は尊重するが、リスクは地政学的あるいはファンダメンタルズ的にかかわらず根本的に高まっているというのが現実だとし、「企業業績が影響を受けやすくなっていることについて当社は引き続き警鐘を鳴らしている」と述べた。
米国債は上昇し、ニューヨーク時間午後4時21分現在、10年債利回りが6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.34%。2年債利回りは6bp低下の2.30%。
外国為替市場ではドル指数が続落し、4週間ぶり安値。ドルは主要10通貨の大半に対して値下がりした。米国債利回りの低下が背景。一方、ユーロは上昇。スペインとドイツのインフレ率が予想以上に加速した。
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主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.5%低下。ニューヨーク時間午後4時22分現在、ドルは対円で0.9%安の1ドル=121円82銭。ユーロは対ドルで0.7%高の1ユーロ=1.1158ドル。
ニューヨーク原油先物相場は反発。ロシア大統領府が和平交渉で突破口となる急展開はなかったとの見解を示したほか、ウクライナ側はロシアが新たな部隊を戦線に投入していると指摘したことから、停戦への期待が打ち砕かれた。
トータスのポートフォリオマネジャー、マット・サリー氏は「欧州がロシア産エネルギーからの脱却を模索しているという大きなトレンドが今は定着している。これを背景に、既にタイトな市場は短期的だけでなく中期的に一段と引き締まるだろう」と述べた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物5月限は、前日比3.58ドル(3.4%)高の1バレル=107.82ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント5月限は3.22ドル高の113.45ドル。
ニューヨーク金相場は反発。スポットは1カ月ぶり安値から持ち直した。米民間雇用者数の統計が堅調な内容となり、インフレ圧力が浮き彫りになったことを背景に、価値保存手段としての金の需要が高まった。
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市場のインフレ期待指標が上昇し、債券の実質利回りが低下したことも、金の支えになった。
スポット価格はニューヨーク時間午後3時22分現在、前日比0.7%高。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は、1.1%高の1オンス=1939ドルちょうどで終了した。
原題:Stocks Drop on War Concern; Nasdaq 100 Falls 1%: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Rally as Belly Outperforms; USD Swap Spreads Tighten(抜粋)
Dollar Falls 2nd Day, Trades Near Four-Week Low: Inside G-10(抜粋)
Oil Climbs After Two-Day Drop as Russia-Ukraine Talks Stall(抜粋)
Gold Climbs From One-Month Low After Strong U.S. Jobs Data(抜粋)
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2022-03-30 21:09:00Z
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