【NQNニューヨーク=横内理恵】1日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反発して始まった。前日比の上げ幅は一時、500ドル超になった。前日は新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」への警戒や米連邦準備理事会(FRB)が金融引き締めを前倒しするとの見方からダウ平均は652ドル下げた。短期的に下げすぎとみた買いが入り、景気敏感株から主力ハイテク株まで幅広く上げている。
オミクロン型の感染拡大やワクチンの有効性を巡る不透明感から、株式相場では前週末から値動きが大きくなっている。
米食品医薬品局(FDA)が11月30日に開いた諮問委員会で、製薬のメルクが開発するコロナの飲み薬の使用を推奨した。オミクロン型に対しても有効な可能性が高いといい、感染拡大への過度な警戒がやや和らいだ。ダウ平均構成銘柄のメルクは買われている。
前日の米議会証言でパウエルFRB議長が、インフレ要因は「一時的」との表現を撤回するとともにテーパリング(量的緩和の縮小)の加速を示唆した。前日は発言を受けて株売りが強まったが、12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を確認したい投資家が多く、改めて売り材料視する声は少ない。
消費関連や景気敏感株が買われ、映画・娯楽のウォルト・ディズニーとクレジットカードのアメリカン・エキスプレスが高い。建機のキャタピラーも買いが先行した。米長期金利が1.4%台後半に上昇し、金融のゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェースも買われている。スマートフォンのアップルは3日続伸し、上場来高値を更新した。
半面、30日夕に発表した決算で業績予想が市場予想を下回った顧客情報管理のセールスフォース・ドットコムが大幅安となり、ダウ平均の重荷になっている。
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2021-12-01 15:20:29Z
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