16日の東京株式市場で日経平均株価は大幅続伸し、前日比606円60銭(2.13%)高の2万9066円32銭と11月25日以来の高値で終えた。上げ幅は11月1日(754円39銭)以来の大きさ。年内最後の米連邦公開市場委員会(FOMC)を無難に通過したとの受け止めが広がり、投資家心理が強気に傾いた。
米連邦準備理事会(FRB)は15日のFOMCで、インフレへの警戒感から量的金融緩和の縮小(テーパリング)の加速を決めた。テーパリングを終える時期は2022年3月と従来想定から3カ月早め、22年中に計3回の政策金利の引き上げを見込む。
ただし金融引き締めペースはおおむね想定の範囲にとどまり、15日の米株式相場は大幅に上昇した。東京市場もその流れを引き継いで景気敏感株を中心に幅広く買いが入った。短期筋のショートカバー(売り方の買い戻し)も進んで上げ幅を広げた。
日銀の金融政策決定会合の結果公表を17日に控え、2万9000円を上回った水準では利益確定売りや戻り待ちの売りも出た。心理的な節目を超えたことで目先の達成感も意識されやすかったようだ。
東証株価指数(TOPIX)は大幅続伸し、前日比28.98ポイント(1.46%)高の2013.08で終えた。JPX日経インデックス400も大幅に続伸した。
東証1部の売買代金は概算で2兆6517億円。売買高は10億5352万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1676と、全体の8割近くを占めた。値下がりは421銘柄、変わらずは87銘柄だった。
郵船や川崎汽といった海運株の上昇が目立った。キヤノンやエプソンも高い。日産自やデンソーも上げた。半面、新生銀が大幅安。大平金や日本紙も安い。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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2021-12-16 06:23:59Z
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