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米国株15時、ダウ下げに転じる 米国でオミクロン型の感染を確認 - 日本経済新聞

【NQNニューヨーク=張間正義】1日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続落し、15時15分現在は前日比131ドル32セント安の3万4352ドル40セントで推移している。前日に大幅安となった反動で午前に一時520ドル高まで上昇したが、午後に入って急速に伸び悩んだ。米国で新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」の初の感染者が確認され、感染拡大を警戒した売りが出た。

朝方は買い先行で始まった。前日に652ドル下げた反動で自律反発狙いの買いが入った。前日は米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長がテーパリング(量的緩和の縮小)の加速を示唆したことが売りを誘ったが、12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を確認したいとして一段と売り込む動きは限られた。

流れが変わったのは午後だ。バイデン米政権の首席医療顧問を務めるファウチ国立アレルギー感染症研究所長が、オミクロン型の感染者が米国で初めて確認されたと明らかにした。感染拡大を警戒した売りが出て、ダウ平均は急速に伸び悩んだ。米疾病対策センター(CDC)が1日、米国に入国する航空客への水際対策の強化を表明し、行動制限が強まるとの懸念も売りを誘った。

航空旅客数が減り、航空機の受注にも響くとの見方からボーイングが下落。化学のダウも安い。朝方は上昇が目立っていた娯楽・映画のウォルト・ディズニーも下げに転じた。前日夕に決算と併せて発表した業績予想が市場の期待を下回った顧客情報管理のセールスフォース・ドットコムが大幅安となり、ダウ平均の重荷になっている。

半面、投資家のリスク回避姿勢が強まり、ディフェンシブ株が買われている。バイオ製薬のアムジェン、医薬品・日用品のジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)、日用品のプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)が高い。

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2021-12-01 20:20:32Z
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