[ニューヨーク 15日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではドルが小幅安。米利下げ開始がさほど遠くない可能性を示唆するパウエル連邦準備理事会(FRB)議長の発言が材料視された。
パウエルFRB議長は15日、ワシントン経済クラブ主催の会合に出席し、第2・四半期の毎月のインフレ指標は、物価上昇ペースがFRBの目標に持続可能な形で戻りつつあるという「確信をいくらか強める」ものだったと述べた。 もっと見る
ドルはパウエル議長の発言を受けて一時急落した。終盤の取引で、主要通貨に対するドル指数は0.07%安の104.22。パウエル議長の発言前は、104.31まで上昇していた。
バノックバーン・グローバル・フォレックス(ニューヨーク)のチーフマーケットストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は「米経済はソフトランディングを達成し、今度はハードランディングを回避すべきと、パウエル議長はもっと強く主張できたはずだ」と述べた。
CMEグループのFEDウォッチによると、市場は現時点で9月に少なくとも0.25%ポイントの利下げが実施される可能性を完全に織り込んでいる。
トランプ前大統領の暗殺未遂事件を受け、同氏が11月の選挙戦で勝利する可能性が高まったとの見方か広がる中、暗号資産(仮想通貨)ビットコインは約6%高の6万3808ドル。一時、3週間ぶりの高値となる6万3838.86ドルを付けた。イーサも7%以上上昇し、3417.20ドルとなった。
ドル/円は157.89円と横ばい。パウエル議長の発言を受けて157.15円まで下落し、6月17日以来の安値を付けた。
ユーロは0.09%安の1.0897ドル、ポンドは0.22%安の1.2964ドル。
表はLSEGデータに基づいています ※外為市場
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2024-07-15 21:05:00Z
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