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NY市場サマリー(10日)S&P初の5600台、ドル下落、利回り低下 - ロイター (Reuters Japan)

<為替> ニューヨーク外為市場ではドルが下落。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は10日の議会証言で、利下げ時期は近づいているものの、インフレのさらなる鈍化を確認したという見解を改めて示した。

また、11日発表の米消費者物価指数(CPI)が注目されている。

パウエルFRB議長は下院金融サービス委員会で証言し、「インフレ率の低下にある程度の自信はあるが、2%までの持続的な低下に十分自信があると言える準備はできていない」と述べた。

コーペイのチーフマーケットストラテジスト、カール・シャモッタ氏は「パウエル議長は比較的慎重なアプローチを取った」と指摘。同時に「労働市場はもはやFRBがこれまで対抗してきたインフレ圧力に寄与していないという考えは、利上げの可能性をさらに後退させ、9月の利下げをより確実にする上で役立つだろう」と述べた。

CMEグループのフェドウオッチによると、市場は9月までに利下げが実施される確率を73%と織り込んでおり、12月までに2回目の追加利下げが行われる確率も高いと予想している。

NY外為市場:

<債券> 米金融・債券市場では米債利回りが低下した。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長による議会証言を受け、FRBが9月に利下げを開始するとの見方が強まった。

堅調な米10年債入札も利回り低下要因となった。

パウエル議長は10日、下院金融サービス委員会で証言し、インフレが克服されたと宣言する準備はまだできていないが、米国は引き続き物価安定と低失業率の継続への道のりを歩んでいるとの認識を示した。

USバンク・ウェルス・マネジメント(シアトル)のシニア投資戦略ディレクター、ロブ・ハワース氏は「市場は徐々に9月の最初の利下げを信じるようになっている」と指摘。「9月利下げの可能性は高まっている。問題はFRBが7月の連邦公開市場委員会(FOMC)で、9月に利下げする用意があることを市場に確認する準備ができているかどうかだ」と述べた。

午後の取引で、指標10年債利回りは1.6ベーシスポイント(bp)低下の4.284%となった。

米金融・債券市場:

<株式> 米国株式市場は、ナスダック総合指数とS&P総合500種が過去最高値を更新して取引を終えた。米半導体大手エヌビディア(NVDA.O), opens new tabなど主力銘柄の上昇がけん引した。

ナスダックは7営業日連続、S&P500は6営業日連続で最高値を更新。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長による議会証言を受け、FRBが9月に利下げするとの期待が高まり、S&P500は初めて5600台に乗せた。

パウエル議長は10日、下院金融サービス委員会で証言し、利下げへの障害が取り除かれたと感じているかとの質問に対し「まだそう言える準備はできていない」とした一方、「それについてある程度の自信がある」と述べた。

フィラデルフィア半導体(.SOX), opens new tabが2.4%高で過去最高値を更新。半導体受託生産の世界大手、台湾積体電路製造(TSMC)の決算を好感した。

グローバルト・インベストメンツのシニアポートフォリオマネジャー、トーマス・マーティン氏は、TSMCの決算が人工知能(AI)を巡る期待を後押ししたと述べた。

米国株式市場:

<金先物> ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、対主要通貨でのドル軟化に伴う割安感などを手掛かりに買われ、続伸した。

米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長はこの日、前日の上院銀行委員会に続き、下院金融サービス委員会で2日目の議会証言に臨んだ。上院で、パウエル氏は今後の統計次第としながらも、インフレ減速を示す指標が続けば「(利下げへの)確信が強まる」などと発言。これが年内利下げを示唆する内容と受け止められ、この日は米金利が低下し、外国為替市場ではドルがユーロなどの主要通貨に対して軟化した。

これを材料に、金相場は堅調に推移。午前には一時2390ドル台で取引された。しかし、パウエル氏は下院で、インフレ鈍化について「いくらか自信があるものの、十分な確信には至っていない」とトーンダウン。一部の発言を受けて、米金利が上昇に転じる場面もあり、金相場の上値は抑えられた。また、米労働省が翌11日に発表する6月の消費者物価指数(CPI)のへの警戒感も強く、終盤には上げ幅を縮小した。

NY貴金属:

<米原油先物> ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、需給引き締まり観測が強まる中で買い戻され、4営業日ぶりに反発した。

米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間在庫統計によると、原油在庫は前週比340万バレル減と、市場予想(ロイター調査)の130万バレル減を上回る取り崩し幅となった。ガソリン在庫も200万バレル減(同予想60万バレル減)となったことで供給がだぶつくとの警戒感が後退、買いが先行した。石油輸出国機構(OPEC)は10日に発表した月報において、2024年と25年度の世界石油需要をめぐる従来の見通しを据え置いたことも買い材料視された。

また、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は10日、金融政策や経済に関して下院金融サービス委員会公聴会で証言。同議長は、一段の物価沈静化に関して経済指標を確認する必要があると改めて表明したものの、物価目標の2%到達まで、利下げ開始を待つことはないと言明。9月利下げの可能性が再び意識され、相場の下支えになったとの見方もあった。

NYMEXエネルギー:

LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります

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2024-07-10 22:23:00Z
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