セブン&アイ・ホールディングスは11日、百貨店子会社のそごう・西武を米投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループに売却することを発表した。2023年2月1日に実施する。売却額はそごう・西武の企業価値2500億円から有利子負債などを調整して決定する。家電量販店大手のヨドバシホールディングスはフォートレスと連携し、そごう・西武の百貨店内に出店する。セブン&アイの23年2月期の連結業績に与える影響は精査中としている。
フォートレスの不動産事業や企業再生のノウハウがそごう・西武の百貨店事業の収益性の改善や不動産価値の最大化につながると判断した。雇用維持の観点からも、フォートレスが適任としている。
フォートレスはヨドバシと連携し、そごう・西武の再建を目指す。収益構造の最適化や不動産の有効活用を通じて、そごう・西武の潜在的価値を最大化させる方針だ。ヨドバシは西武池袋本店(東京・豊島)やそごう千葉店(千葉市)内に出店することを検討している。ヨドバシは「そごう・西武の百貨店と連携した新たな店舗の出店などを通じてお客様の期待に応える」とコメントした。
そごう・西武子会社の生活雑貨店、ロフトはセブン&アイが株式を取得してグループ内にとどめる。
セブン&アイは年初からそごう・西武の売却手続きを進め、2次入札を経て優先交渉権を与えたフォートレスと条件を詰めてきた。フォートレスはソフトバンクグループ傘下の投資ファンドで、不動産会社のレオパレス21や国内ゴルフ場最大手のアコーディア・ゴルフ・グループへの投資実績がある。
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2022-11-11 07:36:52Z
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