ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)は23日、政策金利であるオフィシャル・キャッシュレート(OCR)を0.75ポイント引き上げ4.25%に設定するとともに、追加引き締めも示唆した。来年のリセッション(景気後退)入りを見込むものの、インフレとの闘いを強化している。
利上げ幅は同中銀が1999年にOCRを導入してから最大。OCRは2008年以来の高水準となった。この日の会合記録によると、金融政策委員会(MPC)は最大1ポイントの利上げも検討した。ブルームバーグのエコノミスト調査では、21人中15人が0.75ポイントの利上げを予想していた。
NZ中銀によれば、OCRは2023年7-9月(第3四半期)に5.5%でピークに達する見込み。従来はピークを4.1%と想定していた。
MPCは声明で、「中期的にインフレ率を目標レンジに確実に戻すため、OCRは従来示していたより高い水準、かつ早期に達する必要があることで意見が一致した」と説明した。
0.5ポイントの利上げを5会合連続で実施していたNZ中銀は、予想を上回るインフレ率や過去最低に近い失業率を踏まえ引き締めペースを加速。一方、オーストラリアとカナダは世界的なリセッションのリスクが高まる中で利上げペースを鈍化させている。
NZ中銀は来年4-6月(第2四半期)から4四半期連続で国内経済が縮小するとの見通しを示した。
だがインフレ率は今年10ー12月(第4四半期)に7.5%と、7-9月期の7.2%から加速すると予測した。23年末までには5%に鈍化するが、インフレ目標1-3%の中間点には25年後半まで戻らないとみている。中銀の最新予想では、OCRは24年後半から徐々に低下する。
中銀の政策決定を受け、短期債利回りが上昇。政策金利の影響を受けやすいNZ2年国債利回りは一時19ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し4.58%、10年債は一時5bp上昇して4.21%。
NZドルは米ドルに対し上げた後、上げ幅を縮小し、ウェリントン時間午後3時7分(日本時間午前11時7分)時点で1NZドル=0.6171米ドル。
原題:New Zealand Steps Up Inflation Fight With Record Rate Hike (3) (抜粋)
(4段落目以降に背景や中銀の見通しなどを追加して更新します)
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2022-11-23 01:20:03Z
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