17日の東京株式市場で日経平均株価は続落し、前日比73円94銭(0.32%)安の2万2696円42銭で終えた。国内や米国で新型コロナウイルスの感染拡大が勢いを増しており、投資家が運用リスクを避ける姿勢を強めた。鉄鋼株や海運株など景気敏感株を中心に売りが出て、下げ幅は一時100円を超えた。
東京都で確認された新型コロナウイルスの新規感染者が17日、293人と過去最多になったと午後に伝わり、日経平均は下げ幅を広げた。政府が来週から予定する国内旅行の需要喚起策も感染を助長するとして懸念が強い。米国でも16日の新型コロナの新規感染者数が7万人を超え、過去最多を更新した。
朝方はワクチン開発期待から買いが先行しており、午後も下値では押し目買いがみられた。米製薬大手のジョンソン・エンド・ジョンソンが16日、新型コロナのワクチン開発を前倒しし、9月中にも最終段階の臨床試験(治験)を始めると発表していた。
JPX日経インデックス400は続落。終値は前日比46.95ポイント(0.33%)安の1万4192.86だった。東証株価指数(TOPIX)も続落し、5.21ポイント(0.33%)安の1573.85で終えた。
東証1部の売買代金は概算で1兆8023億円。売買高は9億9971万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1272と、全体の約6割を占めた。値上がりは827銘柄、変わらずは72銘柄だった。
日本製鉄やJFEの鉄鋼株、郵船や商船三井の海運株が売られた。Jフロントや三越伊勢丹、JALやANAHDなど消費や観光に関連する株も下げが目立った。一方でアドテストやスクリンなど半導体関連株の一角が買われた。東ガスや東電HDも高い。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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2020-07-17 06:24:00Z
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