16日の東京株式市場で日経平均株価は反落し、前日比175円14銭(0.76%)安の2万2770円36銭で終えた。国内外での新型コロナウイルスの感染拡大への警戒感から売りが優勢だった。日経平均は15日に大幅上昇して心理的節目である2万3000円近辺に達しており、利益確定売りも出やすかった。
きょう11時に発表された中国の6月の小売売上高は前年同月比1.8%減と市場予想(0.3%増)を大きく下回った。他国に先駆けてコロナからの景気回復に向かっていると見られる中国での消費の戻りの弱さを嫌気する声が多く、発表後に日経平均は下げ足を強めた。
前引け後に、16日判明した東京都の新型コロナの新規感染者数が280人超と、これまでで最多になると伝わった。国内での感染拡大による経済活動の停滞リスクが懸念され、日経平均は一時、下げ幅が200円を超える場面もあった。
JPX日経インデックス400は反落。終値は前日比101.88ポイント(0.71%)安の1万4239.81だった。東証株価指数(TOPIX)も反落し、10.45ポイント(0.66%)安の1579.06で終えた。業種別TOPIXは医薬品、情報・通信業などの下げ幅が大きかった。
東証1部の売買代金は概算で2兆4595億円。売買高は14億7564万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1387銘柄だった。値上がりは721、変わらずは63銘柄だった。
東エレク、アドテストなど半導体関連への売りが目立った。中外薬、リクルート、ファナックも下落。半面、日本製鉄、日産自、住友不などの景気敏感株の一角は上昇。ANAHD、JR西日本、OLCも高かった。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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2020-07-16 06:29:00Z
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