【NQNニューヨーク=川内資子】15日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4日続伸し、前日比228ドル26セント高の2万6870ドル85セント(速報値)で終えた。新型コロナウイルスのワクチン開発を巡る前向きな材料が相次ぎ、旅行関連などコロナに業績の逆風になってきた銘柄に買いが入った。
米バイオ製薬のモデルナは14日夕、開発中のワクチンの臨床検査で参加者全員にウイルスの抗体の生成が確認できたと発表した。英アストラゼネカと英オクスフォード大学が開発中のワクチン試験でも良好な結果が出たと伝わった。ワクチンが早期に実用化されれば、経済の正常化が進むとの期待を誘った。
クルーズ船や空運、ホテルなど旅行・レジャー株は軒並み急伸した。航空機需要の持ち直しへの期待からボーイングも大幅高。15日朝に発表した4~6月期決算で1株利益などが市場予想を大きく上回った金融のゴールドマン・サックスも高い。
ダウ平均は朝方に400ドル超上げたが、午後にかけて上げ幅を縮めた。米国でのコロナの新規感染者数は1日あたり6万人前後で高止まりしている。感染者数の動向や米景気への影響を慎重に見極めたいとのムードも強かった。
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2020-07-15 20:02:07Z
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