2日の米株式相場は続伸。ただ、新型コロナウイルス感染の第2波が景気回復を脅かしかねないとの警戒感から上げ幅を縮小する展開だった。米国債は雇用統計を手掛かりに下げた後、引けまでに日中高値近辺に持ち直した。
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祝日を控えて薄商いとなる中、米国の新型コロナ新規感染者数が5月9日以来の大幅増加を記録したと伝わり、S&P500種株価指数は日中高値を離れた。それより先にはフロリダ州が、1日の感染者ならびに入院者数が過去最多の増加となったと報告していた。こうした感染状況が、米雇用統計で示された強材料を相殺する形となった。
雇用統計では6月の非農業部門雇用者数が前月比で480万人増えたほか、5月の数値が270万人増に上方修正された。
S&P500種は前日比0.5%高の3130.01。ダウ工業株30種平均は92.39ドル(0.4%)高の25827.36ドル。ナスダック総合指数は0.5%上昇。
ネッド・デービス・リサーチの米国担当チーフストラテジスト、エド・クリソルド氏はブルームバーグテレビジョンに対し、連休を控えているため「極端な強気ポジションにしておく理由がない」とコメント。S&P500種が3000-3200のレンジにあることに言及し、取引序盤で「レンジを抜け出せないことが明白になった。ラリーは失速した」と指摘した。
米国債市場では10年債利回りが1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.67%。独立記念日の振替休日を翌日に控え、この日の米国債市場は米証券業金融市場協会(SIFMA)の勧告に基づき米東部時間午後2時までの短縮取引だった。
為替市場ではドル指数がほぼ変わらず。米雇用統計発表後にリスク選好が強まったが、中国を巡る地政学的な緊張や新型コロナウイルスを巡る懸念、米政府の景気対策に関するまちまちな材料が意識された。
主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%低下。朝方には0.4%低下する場面があった。ドルは対円でほぼ変わらずの1ドル=107円50銭。ユーロは対ドルで0.1%安の1ユーロ=1.1239ドル。
ニューヨーク原油先物相場は続伸し、約4カ月ぶりの高値で終えた。6月雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を上回る伸びを示し、前月のデータも上方修正されたことで米景気回復への期待が高まった。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物8月限は、83セント(2.1%)高の1バレル=40.65ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント9月限は1.11ドル高の43.14ドル。ともに3月6日以来の高値で引けた。
ニューヨーク金先物相場は反発。雇用統計は予想以上の改善を示したが、新型コロナの感染再拡大で一部の州の経済活動再開ペースが鈍るとの懸念が根強く、金相場はいったん下げた後に上昇に転じた。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は0.6%高の1オンス=1790.00ドルで終了した。
原題:Stocks Pare Gains as Virus Angst Offsets Jobs Data: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Erase Declines Sparked by Strong June Jobs Data(抜粋)
Dollar Little Changed Amid Virus, China Concerns: Inside G-10(抜粋)
Oil Closes at Highest Since Early March on Robust Jobs Report(抜粋)
PRECIOUS: Gold Swings After Payrolls Beat, Virus Threat Worsens(抜粋)
(市場関係者のコメントなどを追加、相場を更新します)
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2020-07-02 21:21:00Z
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