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ソフトバンクG、第1四半期は4776億円の純損失-3四半期連続赤字に - ブルームバーグ

ソフトバンクグループが8日発表した4-6月期(第1四半期)の純損益は、4776億円の損失となった。人工知能(AI)関連への関心の高まりで世界のハイテク株は好調に推移、ビジョン・ファンド(SVF)事業は改善したが3四半期連続の赤字となった。

  同社の資料によると、同四半期は前年同期の3兆1627億円の赤字からは大きく回復した。SVF1号、2号、ラテンアメリカファンド事業の税引き前利益は610億円と、前の期の2兆3308億円の赤字から回復、6四半期ぶりの黒字となった。

SoftBank Group CEO Masayoshi Son Attends AI Symposium

東京大学のAI関連のイベントに主席した孫正義社長

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  孫正義社長は6月の株主総会で手元には5兆円以上の現金があると強調、「守りは十分にできた。いよいよ反転攻勢」する時期が近づいているとの考えを示していたが、赤字体質は続いていて、積極的な投資に乗り出せるかどうかは未知数だ。

  4-6月期は、ソフトバンクGが保有する企業の株価が大きく上昇した。米ドアダッシュ株は20%強、米グラブホールディングス株は14%、米クーパン株は9%上昇した。米オープンAIが開発した対話型AI「ChatGPT(チャットGPT)」が話題になる中、AI関連企業としてソフトバンクGの株価も約3割上昇した。

 

ソフトバンクグループの2022年度の四半期推移(10億円)

第2四半期に3兆円超の黒字回復も、その後は連続で損失を計上

出所:ソフトバンクG資料

  ソフトバンクGの反転攻勢を支えるのは、傘下の英半導体設計会社アームの新規株式公開(IPO)だ。600億-700億ドルの評価額を目標とし、最大で100億ドル規模の資金調達をうかがっている。

  発表資料によると、アーム事業は半導体市場の売り上げ減少を背景に減収減益となった。ソフトバンクGは同社のIPO完了後も引き続き連結子会社であると想定し、同IPOが連結業績や財政状態に重要な影響を及ぼすことはないと説明した。

  一方、こうした公算は楽観的との見方もある。投資分析サイトのスマートカルマにリポートを配信するアナリスト、ビクター・ガリアーノ氏は800億ドルという評価は、売上高の28.4倍という非常に高い水準で空想的と指摘、推定では400億-450億ドルだという。

(情報を追加して記事を更新します)

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2023-08-08 06:02:41Z
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