新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けた飲食業界を支援する「Ｇｏ Ｔｏ イート」事業で、ポイントが付与される飲食店のオンライン予約が１５日までに、大手サイトで相次いで終了した。１０月１日の事業開始から予約が延べ５０００万人以上に膨らみ、国の予算が上限に達したためという。感染状況が悪化する中で、店側は「この先どうなるのか」と不安を口にする。
農林水産省によると、事業の予算額は６１６億円。予約サイトを通じた飲食に次回以降に使えるポイント（昼食５００円分、夕食１０００円分）が付与される仕組み。開始当初の付与額は１日当たり６億〜７億円分だったが、１０月下旬ごろからペースが加速し、１１月上旬には１日当たり約１７億円分になっていた。
大手サイト「ぐるなび」は１４日午後５時５９分に、「ホットペッパーグルメ」は１５日午前２時にそれぞれ予約を終了。「食べログ」も同日午後９時半過ぎに終わった。他のサイトも終了を告知するなどしている。
予約終了の動きに、東京都千代田区の居酒屋の男性店長（５７）は「お客さんがようやく戻りだしてきたのに、事業が終わったらこの先どうなるのか見通せない」と声を落とした。
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2020-11-16 08:11:00Z
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