日本銀行は28日、国債買い入れオペを増額した。対象は中長期債。債券市場の流動性低下や国債増発の影響が懸念される中、前日の金融政策決定会合での追加金融緩和の決定を受けてイールドカーブを低位安定させる積極的な買い入れ姿勢を示している。ただ、市場関係者からは増加幅がやや少ないとの声が出ており、オペ通知を受けた相場の動きも限定的となっている。
- 残存1年超3年以下は3400億円に増額、前回3200億円
- 残存3年超5年以下は3000億円に増額、前回2800億円
- 残存5年超10年以下は3700億円に増額、前回3500億円
市場関係者の見方
SMBC日興証券の竹山聡一金利ストラテジスト
- きょうの増額は織り込み済みだが、増加幅がやや少なく、積極度合いはそれほど強くない
- 残存1-3年はオペ方針で示されたレンジの中心は3500億円なのでやや少ない印象、短期国債の買い入れ額もレンジの下限
- 昨日の金融政策決定会合で国債のさらなる積極的な買い入れが表明されたが、金利を積極的に押し下げるというほどでないようだ
バンクオブアメリカ・メリルリンチの大崎秀一チーフ金利ストラテジスト
- 長期金利がイールドカーブコントロールの操作目標ゼロ%を下回る状況では減額するのが本筋だが、増額することで気合いを示した
- きょう増額しなければ、マーケットの失望を招いて金利上昇につながりかねない
- 基本的に日銀は金利上昇したら買い入れを示す姿勢で、当面テーパリング方向の動きはない
長期国債先物6月物は、日銀のオペ通知後に前日比15銭高の152円97銭と朝方に付けた高値に並んだが、その後は152円80銭台まで上昇幅を縮小。新発10年債利回りは1.5ベーシスポイント(bp)低いマイナス0.055%と、オペ通知前に付けた3月12日以来の低水準で推移している。
(市場の反応と市場関係者のコメントを追加します)
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2020-04-28 01:15:00Z
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