中国、1～3月の輸出13%減 新型コロナが影響 - 日本経済新聞

コンテナ船のそばに立つ、防護服を着た労働者（3月31日、中国・山東省）=Chinatopix・AP

【北京=原田逸策】中国税関総署が14日発表した2020年1～3月の貿易統計（ドル建て）によると、輸出は前年同期比13%減の4782億ドル（約51兆円）だった。輸入は同3%減の4650億ドルだった。新型コロナウイルスの感染拡大で物流が滞ったりした影響が出た。新型コロナは欧米諸国にも広がっており、4月以降も貿易回復は見込みづらい。

輸出から輸入を差し引いた貿易収支は1～3月に132億ドルの黒字だった。黒字幅は前年同期より82%減った。

3月単月の輸出は前年同月比7%減った。1～2月（17%減）から減少幅は縮小した。輸入は同1%減った。1～2月（4%減）から減少幅は縮小した。

1～3月の輸出を国・地域別にみると、米国（前年同期比25%減）、欧州連合（16%減）、日本（16%減）など主な貿易相手がそろって減った。商品別では柱となる携帯電話（13%減）とパソコン（23%減）が落ちこみ、家具やおもちゃ、衣類も振るわなかった。

税関総署の李魁文報道官は14日の記者会見で「世界で新型コロナが広がり、世界経済の下押しリスクが高まっている。不安定、不確実な要素が明らかに増しており、我が国の貿易が向き合う困難も拡大している」と語った。欧米企業が新型コロナのまん延で中国企業への発注を取り消したり延期したりしており、4月以降は輸出がさらに落ちこむ恐れがある。

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2020-04-14 04:16:21Z
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